●10.「できる人」と「できた人」
企業は、一人ひとりの社員が上げた成果や結果の継続的累積で伸びる。
結果を出すために必要なのは仕事の能力、というスキルだ。
だから、もちろんスキルは重要なのだが、実はこれだけでは望ましいリーダーになれない。
そこで重要になるのが「人間的能力」だ。
人生哲学、価値観、行動指針、仕事に対する情熱などを踏まえた広い意味での人間的能力である
これらを総称して「スキル」に対して「マインド」と呼ぶ。
会社の中で、自分のポジションが上に行けば行くほど、上位職に就けば就くほど、責任と権限が増えて部下の数は増える。
そして上に行けば行くほど、実はマインドの相対的な重要性が高まることになる。
「人は論理のよって説得され、感情により動く」動物だからだ。
優れたリーダーは、スキルという仕事力で人を説得し、マインドという人間力で人の感情を揺り動かすのだ。
だからこそ、大きな仕事ができる。
スキルだけが優れた人のことを「できる人」と呼び、マインドだけが優れた人を「できた人」と呼ぶ。
(あの人は、「できた人」だ、と言うよね。)
多くの部下の上に立ち、士気を鼓舞(インスパイア)して、グイグイ前進させるリーダーこそが勝ち残る組織には絶対に欠かせない。
これからリーダーを目指す人は「できる人」であり「できた人」でもあることを目指そう。
「スキルとマインドの人」である。
リーダーマインドを高めるために何より重要なのは、「情熱」だ。
リーダーマインドの重要性を100%とすれば、情熱が51%、半分以上の重みを持つと言える。
何かに立ち向かおうというパッションがあるかどうか、だ。
願望、希望、野望、欲望、なんでもいい。
とにかく、いろんな「望」というアンビションの火をメラメラと燃やすことが情熱を強くする。
どんな国のどんな会社でも、活性化、勝ち残っている会社には共通点がひとつある。
トップが燃えている、ということだ。
トップが燃えていない会社で、社員にやる気が出るはずがない。
トップの心の中に情熱があれば、その情熱の火が時間の経過とともに、あたかも伝道熱のように組織全体に伝わるのだ。
情熱の火を燃やし続ける2つの方法がある。
その1つは、「長期と短期の納得目標を追いかける」ということ。
もう1つが、「情熱の火を分けてくれる人とつきあう」ということ。
会うと、なんとなく元気になって、ワクワクしてくれる人。
もう一度がんばろうという意欲の湧いてくる人。
勇気や覇気、やる気や活気がみなぎっている人。
そういう人とつきあおう。
情熱がある人は、情熱がある人とつきあっている。
セルバンテスの「ドン・キホーテ」にこんな一節がある。
「おまえが誰とつきあっているか言ってごらん。おまえが誰だか当ててやる」
自分の周りをよく見まわしておこう。
20代、30代は、とにかく与えらえた仕事を何でもこなしていくエネルギーが必要だ。
だが、だんだんと経験を積み、部下を持つ段階になると、スキルに加えてマインドが重要になってくる。
仕事の勉強だけではなく、人間の勉強も必要だ。
このことに気づくか気づかないか、というほんのちょっとしたことで、その後の成長やキャリアパスには大きな差が出る。
(来週に続く)
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