もう少し、お付き合いください。
・・・・・・という事で、今日もリーダーについてです。
●14「経営者になれる人、専門家で終わる人」
よく言われることだが、キャリア作りに関して最も危険なのは、何でもできるようで、実は何もできないというゼネラリストになってしまうことだ。
典型的なのは、社内人脈は豊富だが、それだけが取り柄で、どれひとつこれでメシが食えるという得意技がない、という会社人間だ。
具体的な「結果」の出せない社員を雇っている余裕は企業にはない。
では、何のスペシャリストになるべきか。
こだわるべきは、先にも触れたが、やっていて楽しい仕事かどうか、がひとつの指針になる。
仕事には3種類ある。
1)楽しい仕事
2)楽しくない仕事
3)楽しくやる仕事
楽しくない仕事も、楽しくやるように転換するよう努力することが必要だ。
最初の苦しい時期を経ると、労働を経て「郎働」に変わる。
目安は3年だ。
3年ぐらいやって、モノになるという仕事は、とりあえず自分には向いていると考えていい。
逆に、やっていてスキルも上がらないし結果も出せないという仕事は不適性と思ったほうがいい。
よく忘れがちなのだが、絶対に見落としてはならない視点が、「やっていることが結果に結びついていること」、だ。
なぜなら、そこに本人の潜在または現在能力を発揮するヒントが潜んでいるからだ。
そもそも、会社が求めているのは、一人ひとりの社員がもたらす、正しいプロセス含みの結果なのだ。
向き不向きはいくつか経験していくうちに定めればいい。
結果が出ない理由は3つしかない。
1)正しいことをやっていない
2)正しいことをやっているけれども、やり方が間違っている
3)正しいことを正しくやっているが徹底的でない
だからこそ、第三者の目は貴重だ。
第三者的な視点で、冷静な意見をもらうことができる。
ものは言いよう、ということも忘れてはいけない。
後ろ向きな動機ではなく、前向きな動機を考えよう。
「あの仕事はいやだ。」ではなく、「私にこれをやらせたほうが会社の利益になりますよ」という空気を強調するのだ。
よく言われることだが、T字型人間をめざすべき、というのは正解だ。
専門分野のことはよく知っているのだが、それ以外はいっさいわからない、というのはでなく、専門を持ちながらも幅広くいろいろなことを経験しておくといいだろう。
特化したスペシャリティもありながら、広い視野も持っている。
そういうキャリアを意識したほうがいい。
そうでなければ、「つぶしのきかない単なる専門バカ」になりかねない。
理想形は、営業をやって、企画をやって、業務をやって・・・・と、あたかもらせん階段を登るようにキャリアを気づいていくことだ。
こういうキャリアづくりを意識的にやるのと、やらないのとでは、リーダー型経営者になるという目標実現の可能性は大幅に変わってくる。
すべてが自分の思いどおりになるわけではないが、だからといってキャリア作りのすべてを会社に委ねるのは、それこそ他責だ。
=====>複芸を知り、一芸に秀でよ。
以上です。
3週間に渡って見てきた「リーダー像」はいかがでしたか?
チームの行先を指さして教えてくれるのがリーダーです。
あなたも治験のリーダーになってみませんか?