2013年12月20日

経営者になれる人、専門家で終わる人

3週間に渡って見てきましたリーダーについても、今週で終了です。

もう少し、お付き合いください。

・・・・・・という事で、今日もリーダーについてです。




●14「経営者になれる人、専門家で終わる人」

よく言われることだが、キャリア作りに関して最も危険なのは、何でもできるようで、実は何もできないというゼネラリストになってしまうことだ。

典型的なのは、社内人脈は豊富だが、それだけが取り柄で、どれひとつこれでメシが食えるという得意技がない、という会社人間だ。



具体的な「結果」の出せない社員を雇っている余裕は企業にはない。

では、何のスペシャリストになるべきか。

こだわるべきは、先にも触れたが、やっていて楽しい仕事かどうか、がひとつの指針になる。

仕事には3種類ある。

1)楽しい仕事

2)楽しくない仕事

3)楽しくやる仕事

楽しくない仕事も、楽しくやるように転換するよう努力することが必要だ。

最初の苦しい時期を経ると、労働を経て「郎働」に変わる。

目安は3年だ。

3年ぐらいやって、モノになるという仕事は、とりあえず自分には向いていると考えていい。

逆に、やっていてスキルも上がらないし結果も出せないという仕事は不適性と思ったほうがいい。



よく忘れがちなのだが、絶対に見落としてはならない視点が、「やっていることが結果に結びついていること」、だ。

なぜなら、そこに本人の潜在または現在能力を発揮するヒントが潜んでいるからだ。

そもそも、会社が求めているのは、一人ひとりの社員がもたらす、正しいプロセス含みの結果なのだ。

向き不向きはいくつか経験していくうちに定めればいい。

結果が出ない理由は3つしかない。

1)正しいことをやっていない

2)正しいことをやっているけれども、やり方が間違っている

3)正しいことを正しくやっているが徹底的でない

だからこそ、第三者の目は貴重だ。

第三者的な視点で、冷静な意見をもらうことができる。

ものは言いよう、ということも忘れてはいけない。

後ろ向きな動機ではなく、前向きな動機を考えよう。

「あの仕事はいやだ。」ではなく、「私にこれをやらせたほうが会社の利益になりますよ」という空気を強調するのだ。


よく言われることだが、T字型人間をめざすべき、というのは正解だ。

専門分野のことはよく知っているのだが、それ以外はいっさいわからない、というのはでなく、専門を持ちながらも幅広くいろいろなことを経験しておくといいだろう。

特化したスペシャリティもありながら、広い視野も持っている。

そういうキャリアを意識したほうがいい。

そうでなければ、「つぶしのきかない単なる専門バカ」になりかねない。

理想形は、営業をやって、企画をやって、業務をやって・・・・と、あたかもらせん階段を登るようにキャリアを気づいていくことだ。

こういうキャリアづくりを意識的にやるのと、やらないのとでは、リーダー型経営者になるという目標実現の可能性は大幅に変わってくる。

すべてが自分の思いどおりになるわけではないが、だからといってキャリア作りのすべてを会社に委ねるのは、それこそ他責だ。


=====>複芸を知り、一芸に秀でよ。




以上です。

3週間に渡って見てきた「リーダー像」はいかがでしたか?

チームの行先を指さして教えてくれるのがリーダーです。

あなたも治験のリーダーになってみませんか?


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2013年12月19日

キャリア作りのキーワード「VSOP」

3週間に渡って見てきましたリーダーについても、今週で終了です。

もう少し、お付き合いください。

・・・・・・という事で、今日もリーダーについてです。




▼キャリア作りのキーワード「VSOP」

▼「V」 バイタリティ(活力)・・・・・20代

20代はとにかく体力がある。

二晩ぐらい徹夜しても大丈夫なくらいの肉体的強靭さがある。

したがって、どんな仕事でも貪欲に食らいついて経験してみることだ。

好き嫌いをせずに、まずは何でもやってみる。

そのうちにだんだんと自分の好き嫌い、得意不得意がわかってくる。



▼「S」 スペシャリティ(専門性)・・・・・30代

30代に入ると、自分の得意技を身につける。

パーソナル・コア・コンピテンス(私の得意業)を磨く。

スペシャリティを身につけることだ。

そして、徹底的に仕事に挑み結果を出す。


▼「O」 オリジナリティ(独自性)・・・・・40代

40代に入ると、ちょっと視点を高める。

自分にとっての専門性をベースにしながらも、自分が経営をやるとなると、リーダーシップを発揮するとなると、どういう形がありうるのか。

それを考える。

ここで重要なのが、独自性。

独自の自分なりのリーダースタイルというはどういうものなのかを考えて始めてみる。


▼「P」 パーソナリティ(人間力)・・・・・50代

これは年代を問わず磨くもの、とも言えるが、50代で完成の域に持っていきたいのが人格形成、人間力、だろう。

「経営学は人間学なり」という言葉もある。

最終的にはテクニックではなく、経営とはその人そのもの、である。

もちろん人間学を完成させることは不可能だが、それに挑み続けることは大事だ。

読書もいい、人の話を聞くのもいい、講演会に参加するのもいい。

あくまで理想の人間像を目指して、人間力を高めていこうと努力することが重要だ。



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2013年12月18日

好きを選ぶか、上手を選ぶか

3週間に渡って見てきましたリーダーについても、今週で終了です。

もう少し、お付き合いください。

・・・・・・という事で、今日もリーダーについてです。



●13「好きを選ぶか、上手を選ぶか」

部下に対して、それぞれの個性と好みに合った仕事をアドバイスするというのもリーダーの大きな役割の一つである。

自分に合った仕事というのは、やっていてワクワクする仕事だ。

そして、飽きることがない。

さらに、その仕事をすることで、自分を高め、磨くことができるという充実感を味わうことができる。

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるが、好きなことは上手だし、裏返して言えば、上手なことは好きなのだ。

いずれにしても、好きか、上手か、このどちらかは、仕事選びの大きなヒントになるだろう。

自分が好きなこと、やっていて面白いことは、自分に向いている仕事だ。

だが、その判断が難しい。

避けるべきは「食わず嫌い」だ。

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2013年12月17日

だめな人の7つの特徴

3週間に渡って見てきましたリーダーについても、今週で終了です。

もう少し、お付き合いください。

・・・・・・という事で、今日もリーダーについてです。


●12「だめな人の7つの特徴」

1)自分が駄目だと思っている人

「人は思ったとおりの自分に近づく」。

思い続けていると現実化する傾向が強い。

自分は駄目だ駄目だと思っていると、本当に駄目になってしまう。

自分で自分の失敗を決めつけてしまっているのだ。

失敗すると自ら宣言している人に、喜んでついていくフォロワーはいない。

逆にリーダーになる人は、失敗を一時的な挫折として受け止める。

しっかりと目標を定め、人よりも多くの努力さえすれば、物事は必ず成就すると考える。

フォロワーは、その情熱と意志に心を動かされるのだ。




2)すぐにあきらめる人

成功体験がないことがそうさせるのか、本来的な性格の故か、あきらめ癖がついている人がいる。

物事の成果は簡単には出てこない。

時間がかかる。

簡単にあきらめてしまっては、もうひとふんばり我慢していたら得られたであろう成果も得られない。

だからこそ、コツコツと推し進めることが大事になるのだ。

しぶとくしがみつき、簡単にあきらめない人こそがよい結果を出すのである。




3)友を持たない人

悩みや苦労や悲しみや喜びを共有して、ともに喜びや悲しみの涙を流せる友がいない。

これはなんとも寂しい人だ。

友がいると、刺激を受け、「またやろうか」という元気や勇気が生まれてくる。

そもそもリーダーとは、人を引っ張る存在である。

心と心での人とのかかわりに問題があるとすれば、リーダーとしては疑問符がつかざるをえない。





4)師(メンター)を持たない人

人生の先輩、師を持っているかどうかは、人間としての成長という観点からも重要だ。

3人のメンターを持つべきだ。

知恵や情報をくれる人。

悩んだとき、困ったときに生きる勇気や人生の知恵を授けてくれる人。

人生の先達としての経験に裏付けられたアドバイスがもらえる。

ときに激励され、叱咤もされる。

それがどれほど貴重なものだったかは、あとになってしみじみ身にしみてわかる。




5)目標を持たない人

「目標人間」と「なりゆき人間」では、生きる情熱が違ってくる。

目標を持っていると、一歩一歩、目標に向かって進んでいるのだという、日々の充実感もない。

達成感や満足感を得られるチャンスをみすみす逃してしまっている。

達成したい目標をつくらない人は、達成もできないし、達成の満足を味わうこともない。

つまり、自己実現ができていない。

かなり寂しい生き方だ。





6)快適ゾーンに閉じこもっている人

同じ環境の中にいて、ずっと閉じこもっていると、刺激も摩擦もなくなってしまう。

これでは人間としての成長はない。

ときどき、そこから抜け出して、環境を変えてみる必要がある。

そうすることで、新しい気づきや、やる気が出てくる。

マンネリ化が進んだと思ったら、意識的に新しい環境に身をさらず必要がある。

ときどき、散歩に出るのも、いつもと違う通勤ルートを選ぶのも、海外に出かけてみるのも、普段と違う人と食事をするのも、月に1度や2度は勉強会に顔を出すのも、ひとつの方法。

快適なところに、安心なところに閉じこもっていることが、何より危険だ。




7)学ばない人

これはリーダーになれない人、駄目になる人の一番の決め手だ。

もうこれでいいと思いこんで、学ぶことをしない。

傲慢にはなっていないにしても、精神的に怠惰だ。

ビジネスパーソンは自分に問いかけてみてほしい。

自分は学び続けているか。

人から、経験から、本から。

ときにはビジネス書以外の本、哲学、宗教、歴史、古典、なども読み、心の糧にする。

伸びる人は学ぶ人だ。

=====>無用の学が有用の学に幅と厚みを加える。
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2013年12月14日

「自責」の人になるか、「他責」の人になるか

3週間に渡って見てきましたリーダーについても、今週で終了です。

もう少し、お付き合いください。

・・・・・・という事で、今日もリーダーについてです。


●11.「自責」の人になるか、「他責」の人になるか

リーダーマインドを高める要素としてもうひとつ、責任に対する意識がある。

そして、責任には、実は2つの種類があることを覚えておこう。

「自責」と「他責」だ。



人間は弱い。

物事がうまくいっている間はいいが、うまくいかないとついつい責任を人に押し付けてしまう生き物だ。

会社に勤めていると「経営者が方向性を示してくれない」「意味のない、どうでもいい会議ばかりで、こんなことでいいのか」といった言葉がついつい出てくる。(じゃない?)

やれ隣の部署とコミュニケーションが図れていない、やれ教育訓練制度ができていない、やれ接待費が少ない、と、いくらでも「他責」の言葉が出てくるものだ。

ある意味、これらの言葉は実態を正しく表しているのかもしれない。

だが、この種のセリフを百万回並べたところで、何も変わらない、ということも事実だ。

いってみれば、まったく無駄な言葉なのだ。



自分で本気になって変えようとしなければ、何も変わるはずがない。

いっぽうで「自責」とは、物事がうまくいかないとき、それを解決するために、自分は何を考え、自分は何をやるのか、という気持ちのことだ。

そもそも人生では、うまくいかないことのほうが多い。

つまずかない人は一人もいない。

みんな失敗するし、うまくいかないことがある。

大事なことは、そのときにすぐに人に責任を転嫁せず、問題を解決するために、何を考え、何をするかが問われてくるのだ。



伸びる人というのは、「自責」の人だ。

当然、リーダーも「自責」の人である。

リーダーを目指そうという人は、この「自責」の意識を徹底的に磨いておく必要がある。



いくら自責で考えても解決できない問題は山ほどある。

その時は、人に協力を求めればよい。

自責が最初、他責が最後、という順番が肝要なのだ。

「会社の中に自責の風をまっさきに吹かすべきなのは誰か?」

もちろん、「自分から」だ。


=====>責任転嫁は成長機会の自己否定だ。自分から自責に風を吹かせよう。


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