「分かりやすく言いますとSOPと言うのは、作業を行う時のマニュアルですね。」
それはどの部署にも有るものなのですか?
「はい、大体の部署で呼び名は異なりますが、有ります。ただし、法律で義務付けられている部門とそうでなく、自主的に作っている部門が有ります。」
どうしてですか? どうして、法律でSOPを作るように、そしてそれに従って作業をするように義務付けられているのですか?
「う〜〜ん、いい質問ですね。きみ、無試験でいいから、我が社に来ませんか?」
そ、そ、それは、まだ、ちょっと。。。。
「何故、SOPが必要なのか、デーモン部長が説明します。」
「え!ゴホッ ゴゴゴゴゴ・・・ゴックン。。。。 はい。SOPの必要性ですね。たとえば、美味しいコーヒーを作るレシピがあります。それはまだ私の頭の中にしかありません。ここまではいいですか?」
は、は〜
「で、その美味しいコーヒーを作るために、口頭でBさんにあの豆とこの豆をそれぞれ5.022gと8.645g混ぜて、1秒に3回の割合でミルを回して、と伝えたとします。ここまではいいですか?」
え、まぁ。
「以上のことを、毎回、口頭だけで伝えて、同じ様に美味しいコーヒーができると思いますか?」
多分、間違えると思います。紙に書いてもらわないと、細かい数字はすぐに忘れますから。
「そういうことです。 ある作業を誰がやっても毎回、同じレベルで、できるように書いたのがSOPです。これがSOPの働きの一つです。」