2014年08月07日

達成すべき成果目標(KPI)

先週からの続きで、今週は当初の予定から急きょ、変更して国が考えている下記の2つを見ます。


●医療分野研究開発推進計画(案)
    ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/suisin_dai2/siryou2.pdf


●健康・医療戦略について(閣議決定)
    ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/ketteisiryou/dai2/siryou1.pdf


所謂「日本版NIH」の続きです。(所々、割愛していますので、是非、ご自分でも一読ください。)


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今日は「健康・医療戦略について(閣議決定)」を見ます。
    ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/ketteisiryou/dai2/siryou1.pdf


(5)達成すべき成果目標(KPI)

本戦略の「2.各論(1)」から「(4)」までに示す施策ごとに達成すべき成果目標(KPI)は、以下のとおりとし、本戦略に掲げる施策を推進するに当たっては、状況に応じて、更なる検討・検証等を行い、必要に応じて見直しを行う。

ア)世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発等に関する施策

○ 医薬品創出

【2020年頃までの達成目標】

・相談・シーズ評価 1500件

・有望シーズへの創薬支援 200件

・企業への導出(ライセンスアウト) 5件

・創薬ターゲットの同定 10件



○ 医療機器開発

【2020年頃までの達成目標】

・医療機器の輸出額を倍増(2011年約5千億円→約1兆円)

・5種類以上の革新的医療機器の実用化

・国内医療機器市場規模の拡大 3.2兆円



○ 革新的な医療技術創出拠点

【2020年頃までの達成目標】

・医師主導治験届出数 年間40件

・First in Human(FIH)試験(企業治験含む)年間40件


○ 再生医療

【2020年頃までの達成目標】

・iPS細胞技術を活用して作製した新規治療薬の臨床応用

・再生医療等製品の薬事承認数の増加

・臨床研究又は治験に移行する対象疾患の拡大 約15件

・再生医療関係の周辺機器・装置の実用化

・iPS細胞技術を応用した医薬品心毒性評価法の国際標準化への提言



○ オーダーメイド・ゲノム医療

【2020年-2030年頃までの達成目標】

・生活習慣病(糖尿病や脳卒中、心筋梗塞など)の劇的な改善

・発がん予測診断、抗がん剤等の治療反応性や副作用の予測診断の確立

・うつ、認知症のゲノム医療に係る臨床研究の開始

・神経・筋難病等の革新的な診断・治療法の開発



○ 疾患に対応した研究<がん>

【2020年頃までの達成目標】

・5年以内に日本発の革新的ながん治療薬の創出に向けた10種類以上の治験への導出

・小児がん、難治性がん、希少がん等に関して、未承認薬・適応外薬を含む治療薬の実用化に向けた6種類以上の治験への導出

・小児がん、希少がん等の治療薬に関して1種類以上の薬事承認・効能追加

・いわゆるドラッグ・ラグ、デバイス・ラグの解消

・小児・高齢者のがん、希少がんに対する標準治療の確立(3件以上のガイドラインを作成)




○ 疾患に対応した研究<精神・神経疾患>

【2020年頃までの達成目標】

・日本発の認知症、うつ病などの精神疾患の根本治療薬候補の治験開始

・精神疾患の客観的診断法の確立

・精神疾患の適正な薬物治療法の確立

・脳全体の神経回路の構造と活動に関するマップの完成



○ 疾患に対応した研究<新興・再興感染症>

【2020年頃までの達成目標】

・得られた病原体(インフルエンザ・デング熱・下痢症感染症・薬剤耐性菌)の全ゲノムデータベース等を基にした、薬剤ターゲット部位の特定及び新たな迅速診断法等の開発・実用化

・ノロウイルスワクチン及び経鼻インフルエンザワクチンに関する非臨床試験・臨床試験の実施及び薬事承認の申請

※2030年までの達成目標

・新たなワクチンの開発
(例:インフルエンザに対する万能ワクチンなど)

・新たな抗菌薬・抗ウイルス薬等の開発

・WHO、諸外国と連携したポリオ、麻疹等の感染症の根絶・排除の達成
(結核については2050年までの達成目標)




○ 疾患に対応した研究<難病>

【2020年頃までの達成目標】

・新規薬剤の薬事承認や既存薬剤の適応拡大を11件以上達成
(筋萎縮性側索硬化症(ALS)、遠位型ミオパチーなど)


・欧米等のデータベースと連携した国際共同臨床研究及び治験の推進



posted by ホーライ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本版NIH | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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