平成26年7月8日 事務連絡 厚生労働省医薬食品局審査管理課 について見ていきます。
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https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/sogosayo
いつものようにコピペしているだけ(さらに途中、割愛しているところもあります)ですので、自分で全部読む!という方はスキップしてください。
これまた、いつものように、途中でチャチャは入れています。
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1.3 薬物相互作用試験の実施における原則
薬物相互作用は,開発中の薬物(被験薬)及び併用される可能性のある既承認薬などについて,相互作用を受ける可能性と相互作用を与える可能性の両面から検討する必要があり,臨床薬物相互作用試験の実施に先立ち,非臨床試験において薬物相互作用の要因となりうる基本項目について十分に検討する.
一般に,薬物相互作用の臨床的影響を予測・評価するために,薬物相互作用の認められた経路が薬物の主要消失経路に関与する程度を定量的に把握しておくことが必要である.
この目的のために,ヒト組織,及びヒト酵素やトランスポーターの発現系を用いたin vitro試験などをまず実施し,臨床で相互作用が発現する可能性を探索する.
その可能性が認められた場合には,実施すべき臨床薬物相互作用試験を計画する.
次に臨床薬物相互作用試験を実施して相互作用の程度を確認し,最終的にその成績に基づき,広範な薬物との組合せの中から,薬物治療への影響を考慮した上で,回避すべき,あるいは注意喚起すべき相互作用を選択することが重要である.
また,その情報は医療従事者に分かりやすく簡潔に提供されなければならない.
薬物相互作用試験は,事前に得られた被験薬の物理的・化学的特性,薬理学的・薬物動態学的特性に基づいて予想される薬物相互作用の発現機序に基づき計画・実施する.
薬物代謝酵素やトランスポーターに対する強い阻害薬などを用いたin vitro試験及び臨床薬物相互作用試験の結果は,他の薬物併用時の薬物相互作用の予測に有用である.
臨床において,血中に代謝物が多く存在するような場合又は有害な作用を引き起こす可能性がある代謝物,又は臨床的に意味のある薬理活性を有する代謝物が生成する場合においては,当該代謝物についても必要に応じて薬物相互作用を生じる可能性を検討する.
また,医療用配合剤や併用効能の開発など,被験薬が他の薬物との併用投与を目的として開発されている場合は,基本的には当該両薬物の併用による薬物相互作用試験を実施する.
医薬品開発における薬物相互作用試験は,開発の相を踏まえて段階的に実施する.被験薬の薬物動態に対する他の薬物の作用(被験薬が被相互作用薬となる場合)及び被験薬が他の薬物の薬物動態に及ぼす作用(被験薬が相互作用薬となる場合)を評価するin vitro試験は,多数の被験者あるいは長期間の投与を行う前(通常,第V相試験開始前)までに実施しておくべきである.
通常,第I相試験を開始する前に,in vitro試験に基づき被験薬の血漿蛋白結合率及び主な代謝物を明らかにする.
また,臨床における薬物相互作用試験及びヒトにおけるマスバランス試験は,原則,第V相試験開始前に実施することが望ましい.
以上の検討方針に従い段階的に収集されたin vitro又は臨床薬物相互作用試験に基づく情報は,治験薬概要書に記述するなどの方法で,より後期の臨床試験の実施の際に適切に提供される必要がある.
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マスバランス試験とは
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http://www.iaa-ams.co.jp/bsnss2.html
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医薬品開発の各段階において,薬物相互作用の可能性を予測し,臨床試験の実施と試験デザインに関する情報を得るために,生理学的薬物速度論(Physiologically based pharmacokinetics (PBPK))などを活用したモデルとシミュレーションが有用である.
モデリングとシミュレーションによる検討においては,検討目的に応じて,使用するモデルや実施するシミュレーションの性質を十分理解するとともに得られた結果の信頼性の確認が必要である.
承認申請時にシミュレーション結果を利用する場合には,モデルの設定に関する仮定とモデル構築の過程の情報を提供し,統計学的側面からの検討とともに生理学的及び医学・薬学の観点から,構築されたモデルと実施したシミュレーション結果の妥当性を示す必要がある.
臨床において被験薬と併用薬の間で顕著な薬物相互作用が観察されたものの相互作用の機序が明らかではない場合には,追加の検討を行うことにより,薬物相互作用が生じる機序を解明することが推奨される.
なお,薬物相互作用を検討する臨床試験の実施に当たっては,医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCP)を遵守して行い,薬物動態の評価は「医薬品の臨床薬物動態試験について」に準拠して行う.
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●「医薬品の臨床薬物動態試験について」
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https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/doutai
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