2014年06月26日

『非臨床試験』について

今週は『医薬品開発におけるヒト初回投与試験の安全性を確保するためのガイダンス 』だぞ!


●「医薬品開発におけるヒト初回投与試験の安全性を確保するためのガイダンス 」

薬食審査発0402第1号 平成24年4月2日 厚生労働省医薬食品局審査管理課長
   ↓
http://www.pmda.go.jp/kijunsakusei/file/guideline/new_drug_non-clinical/T120406I0010.pdf


●「医薬品開発におけるヒト初回投与試験の安全性を確保するためのガイダンスに関する質疑応答集(Q&A)」について

事務連絡 平成24年4月2日 厚生労働省医薬食品局審査管理課
   ↓
http://www.pmda.go.jp/kijunsakusei/file/guideline/new_drug_non-clinical/T120409I0010.pdf


今週も僕が興味を持ったところだけコピペ(完コピ)しているだけなの、ご興味の無い方は今週はスキップしてくださいね。

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●3.2.3 非臨床試験で用いた被験薬との品質の一貫性の確保

ヒト初回投与試験に用いる被験薬は,非臨床試験で用いた被験薬との間で,安全性又は有効性に悪影響を与えるような3.2.1で示す構造やその他の特性,3.2.2で示す不純物等のプロファイルが異なるものであってはならない.

生物薬品である被験薬については,ICH Q5E及びS6ガイドラインを参考にして,非臨床試験実施後に被験薬に含まれる有効成分の製法が変更され,変更前後で品質に差異が認められた場合,既存の知見から有効性・安全性に影響がないことを十分に類推できなければ,ヒト初回投与試験に用いてはならない.

類推できない場合は,追加的な非臨床試験を実施し,品質の差異が非臨床試験結果に悪影響を及ぼさないことを確認した上で,ヒト初回投与試験に用いるべきである.





●3.3 非臨床試験

●3.3.1 動物モデルの妥当性の確認

被験薬に対するヒトと動物の生物学的反応は,質的又は量的に異なる場合がある.

一般的に,動物モデルを用いた試験は,以下に示す点でヒトでの安全性又は有効性を十分に評価できないことを理解することが重要である.

種特異性の高い被験薬で動物を用いた非臨床試験を行う場合には,被験薬に対する作用機序及び標的(作用部位)の特性を踏まえ,被験薬に対するヒトと動物の生物学的反応ができるだけ近いと考えられる適切な動物モデルで実施することが必要である.



@ ヒトで意図する薬理作用が動物で発現されるとは限らないこと


A 薬物動態学(PK)と薬力学(PD)的結果の関係についての適切な評価が行われない可能性があること


B ヒトでの毒性学的影響を適切に予測できない可能性があること


C 生物薬品の場合,ヒト内因性物質との類似性により抗体が生成したときの被験者へのリスクが異なるが,動物モデルでは必ずしも適切な評価ができないこと動物モデルの妥当性を示す際には,以下について検討すべきである.


@ 標的分子の発現,組織分布及び一次構造

ただし,ヒトと動物との間で標的分子に高い相同性が見られる場合でも,同等の薬理作用を示すとは限らない.

A ヒト及び動物試料(ヒト型試験系も含む)を用いた交差反応性(例えばモノクローナル抗体等)

B 薬力学的側面

・ 受容体/標的への結合親和性及び占有率,並びに薬理学的活性

・ 必要且つ可能ならば、付加的機能ドメインの活性に関する動物データ(例えばモノクローナル抗体に対するFc受容体*系)* Fc受容体:免疫グロブリン(抗体)分子のFc部位に対する受容体である.

C 代謝及びその他の薬物動態学(PK)的側面



動物モデルの選択については,選択理由を明確にする.妥当な動物種が存在しない場合は,相同タンパク質又はヒト型標的分子を発現している遺伝子改変動物の利用が考えられる.

相同タンパク質と標的との相互作用により,ヒトで予測される被験薬の生物学的活性が惹起される場合には,ヒトでのリスク評価に有益である.

また,ヒト細胞等を用いたin vitro試験により,適切な追加情報を得られる場合がある.

被験薬の非臨床安全性評価においては,使用する全ての動物モデルの妥当性と被験薬の評価における限界について慎重に検討すべきである.

posted by ホーライ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒト初回投与試験の安全性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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