2014年06月08日

「新医薬品の承認に必要な用量―反応関係の検討のための指針」について

今週は下記のガイドラインを読みます。


「新医薬品の承認に必要な用量―反応関係の検討のための指針」について

薬審第494号 平成6年7月25日 厚生省薬務局審査課長
   ↓
http://www.pmda.go.jp/ich/e/e4_94_7_25.htm


今週も僕が興味を持ったところだけコピペしているだけなの、ご興味の無い方は今週はスキップしてくださいね。

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1.はじめに

1)用量―反応関係の検討の目的

医薬品の用量,血中濃度および臨床での反応(有効性および副作用)の3者の関係を知ることは,個々の患者に対して医薬品を安全かつ有効に使用するために大切なことである。

この情報は,適切な開始用量,特定の患者の必要性に合わせて用量を調整する最もよい方法や,また,増量してもそれ以上有益性が期待できないか,あるいは増量すると忍容できない副作用が発現すると思われる用量を見いだすために役立つ。

用量―血中濃度,血中濃度―反応,用量―反応に関する情報は,当該医薬品の用法・用量を決める際の参考となる。

さらに,用量―反応関係の情報を得ることで,各国の規制当局が医薬品の承認の可否を判断する際に共通のデータベースを用いることも可能になり,世界的にみた医薬品開発を経済的に進めることにつながるであろう。




過去をみると,後に過剰用量とみなされるような用量(すなわち期待する効果に関する用量―反応曲線のプラトー部分に十分に達している用量)で当初医薬品が市販されたことがあり,時には有害な結果(例えば,高血圧症に使われるサイアザイド系利尿薬で起こる低カリウム血症およびその他の代謝障害)が生じたこともあった。

このような状況は,有用な効果が認められる最低の用量,あるいは有益な効果がそれ以上は認められなくなる最大の用量の探索の試みにより改善されてはきた。

しかし,これらの用量を正確に決定するための実施可能な試験デザインは存在しない。

さらにその後の情報により,最小有効量および最大有用量の考え方では個体差は十分に説明できず,また複数の用量における有益な効果と望ましくない効果の比較はできないことが示された。どの用量についても望ましい効果および望ましくない効果が混在し,全ての患者にとって必ず至適となるある決まった用量は存在しない。


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「全ての患者にとって必ず至適となるある決まった用量は存在しない。」だよね〜〜。

そんなの存在しないのだ。




●2)用量選択における用量―反応情報の利用

医薬品の開始用量を選択する際に最も役立つことは,望ましい効果および望ましくない効果の双方について母集団の(群としての)平均的な用量―反応曲線の形状および位置を知ることである。

この情報に基づき,さらに望ましい効果と望ましくない効果の相対的重要性に関する判断を加味して用量を選択することが最も望ましい。

例えば,有用な効果を示す用量範囲と望ましくない効果を示す用量範囲との間に大きな分離が見られるような医薬品の場合,あるいは急速に進行する疾患であるために即効的な治療が要求される場合には,開始用量を比較的高く(有効性の用量―反応曲線上のプラトーの上,またはその近く260Topic E4 に)設定することが推奨される。

しかし,有用な効果を示す用量範囲と望ましくない効果を示す用量範囲との間の分離が小さいことが判っている医薬品の場合には,開始用量を高く設定することは薦められない。

このような場合は,少なくとも患者母集団の一部においては臨床的な有効性が認められる程度の低い開始用量が推奨され,医薬品が十分忍容される限り用量を漸増することが最もよいと思われる。

開始用量の選択は,ある血中濃度における薬力学的反応の患者間での相違,あるいは非線形動態,代謝の多型性または薬物動態学的な薬物相互作用等から生じうる薬物動態の患者間での相違によって左右されるであろう。

これらの場合,血中濃度が高くなる患者に対しては低い開始用量を用いた方が安全であろう。

同じデータを用いてもリスク・ベネフィットを異なった観点からみるために,適切な開始用量,投与量の漸増の刻み,および最大の推奨用量について医師によりあるいは規制当局によってですら異なった選択をすることがありうる。

用量―反応データが妥当ならば,このような判断が可能となる。


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posted by ホーライ at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 用量―反応試験ガイドライン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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