●医学研究の新しい展開について
今週は『日本版NIH(その4)』です。
久々ですね、日本版NIH(とは呼ばないそうですが。)
詳細は下記のサイトをご覧ください。
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/
上記のページの平成26年 3月31日 「第6回 健康・医療戦略参与会合」を見ます。
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/sanyokaigou/dai6/gijisidai.html
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今週も、資料のコピペだけですので、上記にある資料を自分で読む! という方はスキップしてくださいね。
さて、いきますか。
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●平成26年度 医療分野の研究開発関連予算のポイント
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/sanyokaigou/dai6/siryou2.pdf
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新独法対象経費(26年度決定):1,215億円(文570、厚476、経169)[ 調整費 ] 175億円(科学技術イノベーション創造推進費(500億円)のうち35%(175億円)を医療分野の研究開発関連の調整費として充当。)
予算が約1200億円ですね。
アメリカのNIHはどうでしょうか?
その歴史も含めて見てみましょう。
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1870年代、移民増加により様々な伝染病がもたらされていた。
1887年、ニューヨーク州スターテン島の病院に作られた衛生研究室で、コレラ菌を分離したのが始まりである。
以後、ありふれた風邪から、稀な遺伝病など、様々な病気・障害の原因・診断法・治療法・予防法を研究する。
また、その知識を普及させることで、人類の健康状態を改善させる。ノーベル賞受賞者は100人を超える。
自前で研究するだけでなく、世界中の研究機関に対する助成もする。
年間の予算額は250億米ドルから300億米ドルで、その8割以上が2,800余りの大学と研究機関、5万人以上の研究者に、助成金や奨学金として配分されている。
ヒトゲノム計画の解読結果にもとづいて癌やパーキンソン病、アルツハイマー病の診断や治療法の確立をすすめるほか、2001年に合衆国が炭疽菌攻撃を受けてからはバイオテロの予防も行う。
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米国のNIHの予算は2,500,000,000,000円(1ドル=100円として)〜3,000,000,000,000円ですから2.5兆円〜3兆円ですね。
繰り返しますが、日本のNIH(とは言わないらしいですが)の予算は約1200億円ですから10分の1ぐらいです。
さて、日本版NIHを引き続きみていきましょう。
●主な取組
*健康・医療戦略推進本部の下で各省が連携し、医療分野の研究開発を政府一体で推進
・医薬品・医療機器開発への取組
・医薬品創出の基盤強化 254億円<新独法198億円、インハウス55億円>
・オールジャパンでの医療機器開発 112億円<新独法>
・臨床研究・治験への取組
・革新的医療技術創出拠点プロジェクト 121億円<新独法>
・世界最先端の医療の実現に向けた取組
・再生医療の実現化ハイウェイ構想 151億円<新独法>
・疾病克服に向けたゲノム医療実現化プロジェクト 70億円<新独法55億円、インハウス16億円>
・疾病領域ごとの取組
・ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト 172億円<新独法>
・脳とこころの健康大国実現プロジェクト 71億円<新独法>
・新興・再興感染症制御プロジェクト 53億円<新独法36億円、インハウス17億円>
・難病克服プロジェクト 93億円<新独法>
●(参考)25補正予算における主な取組
*医療分野の研究開発の推進
○【厚労省】 革新的な医薬品等の研究開発等の一部 28億円<新独法18億円、インハウス10億円>
・臨床研究中核病院等で実施している研究をより加速するため、研究の実施に必要な設備整備等
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1.医薬品創出の基盤強化に向けて
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平成26年度新独法対象経費 198億円
●文科省、厚労省、経産省が連携して推進
【2015年度までの達成目標】(2015年度って、来年ですけど・・・・・・)
○相談・シーズ評価 400件
○有望シーズへの創薬支援 40件
○企業への導出(ライセンスアウト) 1件
【2020年頃までの達成目標】
○相談・シーズ評価 1500件
○有望シーズへの創薬支援 200件
○企業への導出(ライセンスアウト) 5件
こういう目標を立てると、僕なんか、「とりあえず、数字だ!」とか言っちゃって、たいしたモノでもないのに、無理やり企業へ導出して、「やった!1件、ライセンスアウト!無事に目標達成!!」なんてやるんですよね。(あくまでも、僕の場合は、ということで。)
■■■ <創薬支援ネットワーク等の支援基盤> ■■■
創薬支援ネットワーク : 創薬支援ネットワーク協議会・実務担当者会議による強固な連携・協力体制を形成
【理化学研究所の取組】(今、話題の、、、ですね。)
【医薬基盤研究所の取組】
【産業技術総合研究所の取組】
・・・・・ということで、上記の3つの組織が連携するみたいですよ。
●【理化学研究所の取組】
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http://www.riken.jp/
●【医薬基盤研究所の取組】
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http://www.nibio.go.jp/index.html
●【産業技術総合研究所の取組】
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http://www.aist.go.jp/
●創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業【創薬連携研究機関】平成26年度予算:38.9億円
我が国の大学等の優れた基礎研究の成果を医薬品等としての実用化につなげるために、創薬等のライフサイエンス研究に資する高度な技術や施設等を共用する創薬・医療技術支援基盤を構築して、大学・研究機関等による創薬等の研究を支援する。
●創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業
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http://pford.jp/
■■■ <創薬基盤技術開発>平成26年度予算 58.8億円 ■■■
●先端的基盤開発研究(創薬基盤推進事業)
●臨床応用基盤研究(医療技術実用化総合研究事業(臨床研究・治験推進研究))
我が国の大学等の優れた基礎研究の成果を医薬品等としての実用化につなげるために、医師主導治験を始め、大学等によるコンパニオン診断薬及び既存薬と難病・希少疾病等を関連付けるためのエビデンス構築(ドラッグ・リポジショニング)に係る研究等を支援。
・創薬基盤推進研究経費
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http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/hojokin-koubo-h24/gaiyo/05-01.html
■■■ <希少疾患治療薬等開発支援>平成26年度予算 28.5億円 ■■■
●先駆的医薬品・医療機器研究発掘支援事業
難病・希少疾患など企業の主体的な研究開発が進みにくい領域や革新的な技術・手法を用いる先駆的な研究を支援
・先駆的医薬品・医療機器研究発掘支援事業
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http://www.nibio.go.jp/part/promote/fundamental/doc/index.html
■■■ 革新的バイオ医薬品創出基盤技術開発 平成26年度予算 11.0億円 ■■■
我が国のバイオ医薬品の国際競争力を強化するため、以下のような「次世代バイオ医薬品技術開発」を実施し、5年以内に世界初の次世代バイオ医薬品のシーズ設計・創出技術を企業等へ移転
・細胞内標的を創薬ターゲットとする技術、低分子化、特定の組織、細胞への送達技術、エピジェネティクス制御技術、核酸医薬の高活性化及び安定性向上等、糖鎖構造の制御技術等
・革新的バイオ医薬品創出基盤技術開発
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http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2013/12/05/1342054_4.pdf
■■■ 次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業 平成26年度予算 52.7億円 ■■■
●高品質なバイオ医薬品製造技術
●高効率医薬品シーズ探索技術
●低侵襲サンプリング診断技術
・次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業
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http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/k140124001.html
■■■ 審査の迅速化、質の向上と安全対策の強化 平成26年度予算 8.6億円 ■■■
最先端技術を用いた革新的医薬品について、その適切な評価方法を開発し、実用化への道筋を明確化すること等に資する研究を推進
これ(↑)は、強く、強く、目標が達成されることを希望します。