2014年02月08日

睡眠薬の臨床評価方法に関するガイドライン

今週は下記の2つのガイドラインを見ていきます。


●「睡眠薬の臨床評価方法に関するガイドライン」
    ↓
http://www.pmda.go.jp/kijunsakusei/file/guideline/new_drug/suiminyaku-guideline.pdf

  

●「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」
    ↓
http://www.jssr.jp/data/pdf/suiminyaku-guideline.pdf



なんと言うか僕は睡眠障害がひどくて、睡眠薬のユーザーです。

僕の場合、うつ病による睡眠障害なのですが、今、2種類の睡眠薬を使っています。

なので(あまり関係ないですが)、今週は睡眠薬の臨床評価方法と診療ガイドラインを見ていきます。


まずは臨床評価ガイドラインから。


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●非臨床試験

1. 効力を裏付ける試験

(1) in vitro 試験

各種神経伝達物質(γ-アミノ酪酸(GABA)、セロトニン、ヒスタミン、メラトニン、オレキシン等)の受容体等に対する作用を検討する。

また、各種神経伝達物質のトランスポーターへの結合阻害作用や再取り込み阻害作用について検討する。

さらに、治験薬の特性に応じた薬理作用についても検討する場合がある。



(2) 動物を用いた試験

薬効を裏付ける動物を用いた試験では、ポリソムノグラフィ等により睡眠誘発及び睡眠 覚醒パターンに対する作用を検討する。

また、適切な動物モデルが存在する場合には、これを用いた試験が行われることもある。



(3) 代謝物の薬理作用についても検討し、それを加味した臨床用量の推定等を行う。

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上記にGABA(ガンマーアミノ酪酸)がありますね。

話は飛躍しますが、GABAって、「脳ー血液関門」を通過しないので、GABAを経口で摂取しても無駄なんですよね。

でも、GABA入りをうたい文句にしている健康食品って多いです。








上記にはさらに「メラトニン」というものがあります。

メラトニンは動物、植物、微生物で見られる天然の化合物で、動物ではホルモンの一つで脳の松果腺から分泌される。

メラトニンの血中濃度は1日のサイクルで変化しており、いくつかの生物学的機能に概日リズム(サーカディアンリズム)を持たせている。

ヒトでは、メラトニンの血中濃度は昼に低く夜に高く、睡眠と関連している。

日本では、薬事法により、一人につき二ヶ月分までの販売と制限されているが、含有量にバリエーションがあり、1回分の摂取量も各個人により異なる。


●メラトニン製剤の製造販売承認と発売

2010年(平成22年)4月16日、不眠症治療薬である薬剤一般名・ラメルテオン(武田薬品工業株式会社・商品名:ロゼレムR錠8mg)が、厚生労働省の製造販売承認を取得した。

適応は「不眠症における入眠困難の改善」であり、用法・用量は、成人に1回8mgを就寝前に投与となっており、2010年6月11日に薬価基準収載となった。

日本で研究・開発されたが、まずアメリカ合衆国のアメリカ食品医薬品局で承認・販売され、日本でも承認・販売されるようになったものであり、メラトニン受容体を刺激する日本発の睡眠剤である。

ラメルテオンは、アメリカ食品医薬品局が公開したデータの分析により、偽薬と比較してうつ病の危険性を2倍に高めることが見出されている。

体重増加の副作用も指摘されている。

・・・・とのことです。(Wikipediaより)







「睡眠薬の臨床評価方法に関するガイドライン」に戻ります。


●依存性については、非臨床試験においても検討することが必要である。

ですよね。

抗不安薬なども依存性を確認する必要があります。

臨床試験などでは「この薬をもっと飲みたいですか?」とか「この薬をもっと飲み続けたいですか?」「薬を止めてからイライラしますか?」等の質問を被験者にすることがあります。

これは依存性の有無を確認していることが多いです。




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●臨床評価方法

1. 睡眠薬の臨床試験デザインに関する基本的考え方

薬剤開発においては、臨床試験により治験薬の有効性及び安全性を検討し、治験薬の有効用量とその用量範囲を明確にする必要がある。

睡眠薬の開発においては、実薬対照非劣性試験(又は同等性試験)では無効同等の可能性が排除できないことから、本試験デザインを用いて治験薬の有効性を検証することには限界があり、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施し、有効性及び安全性を検討することが必要である。

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睡眠薬は素人考えでも「プラセボ効果」が高そう。



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睡眠薬の開発では、不眠の症状(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒及び睡眠後の非回復感等)に対する有効性プロファイルが明確になるように臨床試験を計画し、治験薬の特性を評価することが必要である。

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僕は上記で言う「中途覚醒」がひどい。

短時間型と中間型の2種類の睡眠薬を服用していますが、2時間おきに「しっかり」と目が覚めてしまいます。(なんとかしてくれぃ〜〜!です。)




posted by ホーライ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 睡眠薬の治験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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