2014年01月23日

コーチングのコツ(3)

3)自分の身体を管理する

部下が上司であるあなたに話を聞いてもらっていると感じるためには、あなたはどういう体勢をとる必要があるだろうか?

これには3つのポイントがある。

(1) 身体の向き

(2) 身体の高さ

(3) 身体の角度



まず、部下があなたに話を聞いてもらっていると感じるためには、あなたは自分の身体と顔をその部下の方に向ける必要がある。

次に、部下があなたに話を聞いてもらっていると感じるためには、あなたは自分の身体と顔の高さをその部下と同じくらいにする必要がある。(目線を合わせる)

そして最後に、部下があなたに話を聞いてもらっていると感じるためには、あなたは自分の身体を部下のほうに傾ける必要がある。(前傾姿勢)

もし、あなたがふんぞり返って部下の話を聞いていたら、部下はどう思うだろうか?



身体の管理に含まれる他の要素としては、上司の「表情」があげられる。

ことさらに「にこやかな表情」を装う必要はなく、ごく「自然な」表情が一番いい。

もう1つ大事なのは「視線」である。

前述した体勢の各ポイントを全て押さえたとしても、視線がふらふらと定まらずにいたら、部下は話を聞いてもらっていないと感じてしまうだろう。

そうかといって部下を「凝視」しては、かえって部下は話しづらいものである。

ここで大切なのは「温かな眼差し」である。上司が部下を本当に信頼していれば、その眼差しも自然に温かくなる。

そして、それは部下にも伝わり、話のしやすさに影響を与える。



4)自分の時間を管理する

ここで言う「時間」とは、上司が部下の話を心で聴くために「時間をとる」ことを指している。

また、ここで問題となるのは、時間の「長さ」よりも、むしろ時間の「質」である。いくらたくさん時間をとっても、その間、上司がずっと自分のために部下の話を聞いていたとしたら、それはまったく時間をとっていないのと同じか、場合によってはその時間自体を取らない方がよかったということにもなりかねない。たとえ5分という短い時間でもいいから、「この時間はとにかく部下のために話を聴くぞ」と決めて部下との話に臨んだ方が圧倒的に密度の濃いコーチングができる。



(5)確認のスキル

「確認のスキル」とは、上司が部下をコーチングする際、「部下にとって大事なことを確認する」ための技術である。

では、「大事なこと」とはどういうことを指すのだろうか?

これには3つのポイントがある。

1) 部下の未来を確認する

2) 部下の現在を確認する

3) 部下の過去を確認する



「確認のスキル」とは部下の未来や現在や過去について確認すると同時に、部下及びその部下の可能性を「確かに認める」ための技術でもある。

なぜ、このスキルが大事になるかと言うと、人間は往々にして自分で自分のことを認めることができないからである。

ある部下が自らの可能性を信じられないとばかりに、それを最大限に発揮することができなければ、その部下はもちろんだが、周りにいる人たちも多くのものを失うことになる。

まず上司であるあなたが部下一人ひとりの可能性を信じるところから始めてほしい。

そうすることが、最終的に、部下が持つ無限の可能性を「守る」ことになる。


posted by ホーライ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | リーダーの役割 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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