出来る上司とは
上司のリーダーシップが職場に与える影響
●上司に対するポジティブな認識:X型リーダー
・ 上司は、仕事の計画を立ててくれる。
・ 上司は、部下の提案が実現できるように第三者に働きかけてくれる。
・ 上司は、部下も満足できるような問題解決をしてくれる。
・ 上司は、新しい手法で問題解決を図る。
●上司に対するネガティブな認識:Y型リーダー
・ 今の上司から仕事の上で学ぶものは何もない。
・ 今の上司は好きになれない。
・ 上司は暗に「脅し」と思えるような指示の仕方をすることがある。
・ 上司との価値観の相違から生じるギャップを埋めるのは難しい。
X型リーダーは、部下の意見を尊重して意思決定し、新しい経営手法も積極的に導入して、部下も満足する問題解決を行うタイプである。
これを「問題解決型リーダー」とする。
一方、Y型リーダーは、独断専行し、時に「脅し」的指示も行って部下から嫌われ、両者の間には埋めがたい価値観のギャップがあるタイプである。
これを「ギャップ型リーダー」とする。
さて、あなたはどちらのリーダーだろうか? どちらのリーダーになろうとしているだろうか? どちらのリーダーになりたいだろうか。
●リーダーシップとマネジメントの違いを見分ける
リーダーシップとマネジメントの違い
(イ) 役割分担の違い
鉄道会社に例えてみると、上位者には「原野に鉄道のレールを敷く役割」と敷かれたレールの上を時間を守り安全に「列車を運行する役割」が求められる。
前者がリーダーシップであり、後者がマネジメントである。
リーダーは、組織の変革や方向付けという「新しい未開拓の分野」を切り拓く役割を担い、それに伴うリスクを負う。
一方マネジメントは、決められた方向性と規則に則して、組織を管理運営してビジネスを行う。
従って両者を育成する方法も異なってくる。
たとえば、リーダー教育としては「戦略提携シミュレーション」によって経営戦略を策定する教育事例があり、それは「刻々と変化する経営環境のもとで、リーダーとしていかに的確な意思決定を、しかも速く行うのか」という厳しい訓練を行う内容になっている。
それによってより新しいリーダーへの意識改革が可能となるのである。
一方マネジメント教育としては、毎日のビジネス、すなわち利害関係の調整を目的とした「コンフリクト・マネジメント」の教育事例がある。
(ロ) 社会的責任の大きさと内容の違い
現在の組織は、たとえば、役員クラス、部長クラス、課長クラスというように、各職位に対応して責任範囲が決められている。
そして上位の職位ほど社会的責任も大きくなる。
たとえば代表取締役は会社を代表してその社会的責任を負い、一日の時間の100%を会社を率いるリーダーシップに割かれるのが普通であり、部長クラス、課長クラスと守備範囲が狭くなるにつれて、その割合が小さくなり、同時に社会的責任も小さく内容も異なってくる。
反対に、職位が下がるにつれてマネジメントの比率が高まる。
(明日へ続く)
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