2013年09月25日

主導力は低いが徹底的に実行する人たち

今週は先週の続きで「人材育成」のお話です。



■タイプF:主導力は低いが徹底的に実行する人たち

【特徴的な行動傾向】

*非常に親和的である

*慎重であり独断で対処することはない

*おとなしい努力家の人である

*明るく素直な人柄である

*ゆずりあいの心が強い

*好き嫌いなくなんでもよく実行する

*一つひとつ片づけていく仕事ぶりだ



●戦力化を期待できる能力

(1) 粘り強く努力する

粘り強い努力の人であることが、この人たちへの戦力の期待です。

粘り強さは十分あり、なにごともやり抜くという達成力、実行力の強さから、まさに実行一途の人たちと言えます。

しかし、行動そのものが活力に溢れた迫力あるものというわけではありません。

また、自己の主張を強く貫き通すというものでもありません。


(2) 徹底的な遂行力がある

実行一筋という妥協なき行動や、芯の強い慎重さなどが、逆に柔軟性を必要とする計画立案を不得手なものとします。

計画が決まれば実行の強さは十分に発揮されるけれども、その計画路線に着実に進むあまり、型にはまった固さがみられるところも懸念されます。



(3) 親和性にすぐれている

特に「すぐれた」親和性を揚げたのは、他人に自分を合わせるだけの同調的なものではなく、やるべきことはきちんと実行する強さを背景に持っているからです。

上司には忠実な対応を示すわりには同僚たちには冷たい、ということもありません。

誰にでも公平に対応しているところにも、親和性としてすぐれた一面を持っています。



【戦力化する指導方法】

(1)自己主張力を育てる

自分自身に妥協しない姿勢は、注目すべき持ち味です。

それがこの人たちの行動規範にもなっています。

しかし、他に向かっては、公平ではあるけれども、どうしても妥協する面が強く出やすいと言うのは、譲り合いの精神が中核となっているからです。

そんなところから、自他に厳しい人とは言えず、ともすれば皆の決めたことに従って動くという傾向が前面に出てきます。

自分自身に安易な妥協をしない人たちですから、ここを切り口として、他に対しても安易な妥協のない姿勢を強めていくことを指導していくことです。

例えば、他に向かって、ある問題について「君ならどうするか」という発問も、自分に厳しいこの人たちには必要です。

他に対しても安易な妥協をしないという構えを作るきっかけとすることで、指導していくことができます。

この人たちは、やがて自分で部下に指示を与え、実行のシステムを作っていくリーダーとしての戦力の素地を持っている人たちです。

他者に積極的に働きかけていく力を育てることが、戦力化の強化につながっていきます。

妥協なき自分自身に対する厳しさを、他人に対しても、あるいは部下に対しても主張していく役割を自覚させることです。

親和的な人柄を身につけている人たちだけに、こうした強さを発揮しても、他から反発を受けることはありません。

ちょうどよいバランスが得られると考えていいでしょう。




(2)指示内容に幅を持たせる

仕事上の指示をあまり細かくすると、自己裁量の幅が狭くなってしまいます。

この人たちを育成するという点からすれば、計画したり、工夫を凝らすなど、裁量権の幅を広く持たせてあげることです。

自分で決定せざるを得ない場面、状況などを、自己裁量の幅として盛り込むことを工夫してあげます。

指示された通り、忠実にやるだけではなく、自分の創意で改善策を考えさせることです。

こうした指示の工夫は、自己判断による決定力の強化にもつながっていきます。



●●● 【まとめ】 ●●●

「タイプF:主導力は低いが徹底的に実行する人たち」に対しては・・・・・

■自己主張力を育てる

■他に対しても安易な妥協のない姿勢を強めていくことを指導していく

■「君ならどうするか」と問いかける

■指示内容に幅を持たせる

■裁量権の幅を広く持たせてあげる

■自己裁量の幅として盛り込むことを工夫する



明日へ続く



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