2013年08月17日

医師の治験への取り組みに対する現状調査

今週は「医師の治験への取り組みに対する現状調査」−日本、韓国、米国の治験担当医師へのアンケート結果より−(医薬産業政策研究所:製薬協)を見ていきます。
   ↓
http://www.jpma.or.jp/opir/research/paper_60.pdf


まず、このアンケートに答えた医師が所属している医療機関の規模が載っています。(PDFの5頁目)

それを見ると日本はクリニックレベルが多いことが分かります。

それに比べてアメリカでは大きな病院が多いですね。

日本は確かにクリニックレベルでの治験が多くなりました。

特に「ひとつの医療機関にひとつのIRB」の原則が撤廃されてからは多くなりました。

さらに、SMOを利用できることも要因になっているでしょうね。

韓国では小さなところから大病院まで万遍なく治験がやられているようです。


日本でクリニックレベルでできる治験が多いということは、治験薬の対象に「難病」や「大病」レベルが少ないということも言えるかもしれません。

あるいは、日本の大病院の医師はアンケートに答える時間もないとか(半分ジョークです。半分本気です。)。

抗がん剤や神経系の難病、オーファンドラッグ関係はクリニックでは難しいでしょう。

このあたりの薬にドラッグラグが多いということもその証左かも。


クリニックレベルで治験ができることはそれはそれで喜ばしいことです。

生活習慣病等で薬が欠かせない人も多いですからね。(僕もそのひとり。)



さて、治験を経験している医師の所属する医療機関の形態もPDFの6頁目にあります。(図4 所属医療機関の形態)

ここでも日本とアメリカでは大きな違いが観られますね。

医療文化の違いですかね。


明日へ続く


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posted by ホーライ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 治験の活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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