↓
http://www.jpma.or.jp/opir/research/paper_59.pdf
さて、「国内における医薬品の開発期間」を見てみましょう。(PDF26ページ目)
「前臨床試験から承認までの各ステージに要した期間(中央値)の合計は、自社品目で110.0 ヶ月(9.2 年)」です。
う〜〜〜ん、長い!!!
そのうち臨床開発(フェーズ1〜3)が5年弱。
この臨床開発が3年弱ぐらいになると理想的です。
どうしたらなるでしょう?
●「国内における医薬品の開発コスト及び被験者数」がPDFの28ページ目からあります。
新薬開発コストは圧倒的に「臨床試験」が高い!
フェーズ1からフェーズ3までで、大体、50億円程度ですね。
●「被験者数」がPDFの29頁目にあります。
フェーズ1からフェーズ3までで大体1000人程度ですね。
ということは、フェーズ1からフェーズ3までで、大体、開発費用が50億円程度ですから被験者1人あたり500万円かかっていることになります。(計算、あってる?)
う〜〜〜〜ん。なるほどね、としか言いようがありませんが。(なんだかんだを含めてですが、やっぱり高いなぁ。)
でも、今、ラジオを聞きながらこの文章を書いているのですが、アルフィーの坂崎幸之助が「ギター1本1千万をくだらないのもある」と言っています。
何にお金をかけるかは個人の自由ですし、いくらなら高いと感じるかも個人の考え方ですね。
患者の命を救う新薬開発で被験者1人に500万円なら(命がかかっているのですから)安いという考え方もあります。
●「国内における新薬を上市するために必要な開発コスト」がPDFの31頁目にあります。
●「海外開発の現状と国内開発との比較」がPDFの34頁目にあります。
●「海外における医薬品の開発期間」がPDFの37頁目にあります。
前にも書きましたが、海外で開発するほうが開発期間が長いんですよね。意外だなぁ。
これはアメリカ等では試験規模の拡大と安全性データの必要性が高まり被験者数が増加したからのようです。(だから開発費用も当然、高くなる。)
今後、これは日本でも同じようになることでしょう。(遅くともあと5年以内に日本国内でもこうなるでしょうね。)
●「海外における医薬品の開発コスト及び被験者数」がPDFの38頁めにあります。
明日へ続く
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