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http://www.jpma.or.jp/information/evaluation/allotment/pdf/tf4.pdf
「まとめ」が73ページ目にあります。
今の課題としてはFPIまでに時間がかかりすぎている(全体で言うと1ヶ月)ので、ここが改善点ということです。
10年分のデータを見ることができたというのが、一番良かった点ですね。
特に治験のスピードは飛躍的に改善されていました。
ところで、話は全然、治験とは関係ないですが、今、「ビックデータ」の活用がいろんなところでやられていますよね。
ビックデータとは尋常じゃないぐらいのデータ量のことで、たとえば、3.11の震災直後のツイッターで発信された情報の分析とか、震災発生時の人間の動きとか。
最近では「参議院選」とか。
治験についても、そんなビッグデータの活用が考えられんじゃないでしょうか?
さて、上記の報告書の82ページ目に治験を実施した経営体別医療機関数があります。
10年前に比べると圧倒的に「診療所」が増えているのが分かりますね。
まぁ、「国公立大学」などは、数が決まっているので、飛躍的に増加するということはあり得ませんが、診療所クラスについては、まだまだ、増加することも考えられます。
診療所クラスもネットワークに入れば、十分、治験が実施できますからね。
さらにSMOの力も当然、助けになります。
CROとSMOも10年前に誕生した組織です。
今や、実はモニターの人数は製薬会社所属よりもCRO所属のほうが多いとのこと。
新しいビジネスモデルが治験の姿を変えつつあります。
●プロトコール疾患領域別治験数・・・87ページ目
癌領域のプロトコル数は2007年をピークに減少していますね。
循環器領域のプロトコル数は増加傾向にあります。
●経営母体別の1症例の単価・・・113ページ目
診療所クラスで178万円、私立大で242万円。
このあたりも欧米と比較してほしいですね。
いずれにしても、10症例で1千万円を超えるわけで、まぁ、この業界で働いていると、それが当然の金額だと思いますが、一般市民の感覚で考えると「ドヒャー!!」というぐらい高いですよね。
しょうがないんでしょうけれど。
●プロトコール領域別症例単価・・・114ページ目
やっぱり、癌領域が単価が高いですね。
●プロトコール疾患領域別モニター担当症例数・・・118ページ目
だいたいモニター1人あたり、30症例〜40症例を担当しているようですね。
これまた、やっぱりという感じですが、癌領域は担当している症例数は少ない。
癌の治験は特殊ですからね。
そのデータ量も他の領域に比べて多いですし、副作用は必発ですし、SAEもざらですからね。
●プロトコール疾患領域別実施症例数・・・128ページ目
やっぱり、癌領域は症例数が少ないですね。
CROに勤めている僕としては抗がん剤の治験ができるモニターを育成しないといけないということが分かります。
明日へ続く
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