●行動して初めて成果が現れる
具体的な行動を起こし、継続する上で欠かせないのが次の3つの力です。
●どんな時も「集中力」が高まる方法とは?
どうしても行動に移せない、何かをやり始めてもすぐに別のことに目が向いてしまう、1つの作業が長続きしない、スケジュール通りに仕事ができない・・・・・・。
こういった悩みを抱えている人たちの多くは、ある力が欠如していることが原因の1つとして考えられます。
それが集中力です。
●集中力を高める4つの方法
(1) 好きになる・面白くする工夫
集中力とは、ある特定のものに対して意識を向け続ける力です。
では、どんなときに、意識を向け続けることができるのか。
やはり、「好きだ」とか「面白い」と実感したときに、最も意識を向け続けることができるのではないでしょうか。
つまり、集中力を高めるためには、それを好きになれば良い、または面白くすれば良い、ということがポイントの1つとして挙げられるわけです。
こんな言葉があります。
「つまらない仕事などない。つまらない仕事のやり方があるだけだ。」
また、こんな言葉もあります。
「どんな仕事にも工夫の余地がある。」
(2)妨げる誘惑を徹底的に排除する
自分がやっていることが好きで仕方が無い、面白くて仕方が無いならば、ほかのことに意識を奪われることもないでしょう。
しかし、ときには、興味が湧かないことでも、やり遂げなければなりません。
こういった状況では、意識があちこちに散漫する危険性が非常に高くなります。
そこで「自分が負けそうな誘惑を事前に排除しておく」というのがポイントになります。
たとえば「大好きな仕事」と「2番目に好きな仕事」があったとします。
今、「2番目に好きな仕事」を優先させなければならないとき、つい、「大好きな仕事」を優先しがちです。
そんな場合、「大好きな仕事」をメモに書き、それをパソコンに貼り付けることで、「いったん棚上げ」状態にして、「2番目に好きな仕事」にとりかかる、というような工夫をします。
(3)反復トレーニング
集中力が欠落している人を分析・検証すると、精神的な部分で以下の2つの特徴があります。
1つは「過去の失敗をいつまでも引きずっている」
2つめは「他人の評価を過剰に気にしている」
2つの特徴に共通して言えることは「自己がコントロールできないものに意識をとらわれ過ぎている」という点です。
最初の特徴のなかの「過去」、2つ目の特徴のなかの「他人の評価」は、残念ながら自己がコントロールできるものではありません。
したがって、集中力を発揮させるためには、「自己がコントロールできるものに集中する」という習慣を身につけることがポイントです。
では、自己がコントロールできるものとは、一体、何でしょうか?
それは「現在の自分の思考・行動・感情」です。
あくまでもコントロールできるのは「自分」だけです。
もし、過去や他人の評価にとらわれ過ぎている自分の存在に気が付いたら、自分自身に対して次のような「セルフ・クエスチョン」をしてみてください。
◎「今」できることは何だろうか?
◎自分ができることは何だろうか?
◎結果を変えるためには、どんな「思考・行動・感情」が必要だろうか?
なお、自己がコントロールできるものだけに集中するためには、次の「反復トレーニング」が有効です。
(@)自己がコントロールできるものが「現在の自分の思考・行動・感情」であることを理解する
(A)上述の3つのセルフ・クエスチョンを紙に書いて、デスク周りなど、常に自分の目に入る場所に貼る。
(B)自分が「過去の失敗」や「他人の評価」にとらわれているな、と認識したときは、3つのセルフ・クエスチョンを心の中で何度も繰り返す。
必要以上に過去や他人の評価を気にすることはやめるべきでしょう。
(4)エネルギーを回復させる方法を身につける
特定のことに常に意識を向け続けるには、それだけのエネルギーが必要となります。
意識を向けるためのエネルギーが不足したら、次のように回復しましょう。
@ リラックス
A 積極的休息
B 睡眠(または仮眠)
つまりはメリハリが大切です。
目標達成する過程で、ずっと順風などということはまずありえません。
失敗や困難な局面に遭遇することのほうが、きっと多いはずです。
プラス思考は、そのようなピンチを乗り越えていくために必要な力です。
そこでプラス思考を身につけるためのテクニックを3つ紹介しましょう。
●●●(1) リフレミング
1つめのテクニックは「リフレミング」です。これは「自己の経験の意味合いを変えていく」というテクニックです。
(例)エジソンは、新素材を見つける実験での9999回の失敗を「失敗」とは捉えなかった。
それは9999個の(素材にはならない)「新発見」と捉えた。
ある経験に対して、どのような意味合いを与えるかは、その人個人の自由に委ねられている、わけです。
例えば、あるモニターが「今日こそ、治験責任医師であるA先生に面会するぞ」といった目標を持っていたとします。
しかし、どんなに頑張っても、A先生に会えません。
こんなとき、「俺って、どうせモニターに向いていないんだよ」と考えてしまったら、そこで本当に全てが終わってしまうでしょう。
そうではなく1回も会えないという事実を真摯に受け止めて、次に会えなかったときは「そうか、この方法では、A先生には会えないんだな。だったら別の方法を試してみよう」と前向きに思考を切り替えて、目標達成に向け自己を発奮させるのです。
『ある経験を今後に繋がる貴重な財産と考える視点を持つ』
これがリフレミングというテクニックであり、プラス思考に視点を変えていくポイントです。
●●●(2)アンカリング
ある特定の動作を行ったり、刺激を与えたりすることで、特定の感情を呼びおこす(アクセスする)といった条件反応を応用したメンタルテクニックを「アンカリング」と言います。
例えば、イチロー選手がバッターボックスで内で行っている「背筋を伸ばすしぐさ」「顔をピッチャーに向けて、バットをかざすしぐさ」といった一連の動作が該当します。
イチロー選手は、このような一連の動作を行うことで、自己の精神が最高の集中状態にアクセスできるように訓練しているそうです。
一連の決まった動作を行うことで、感情にアクセスできるようになる。
このためには、当然、事前準備が必要になってきます。
まずは、ある動作と自分がアクセスした感情を関連づける。
そして、それを何度も反復練習する。
最初は、動作と感情が上手く結びつきませんが、何度も反復練習を重ねることで、次第にその動作をすれば、その感情にアクセスできるようになってきます。
例)目をつむる ⇒深呼吸3回 ⇒「リラックス」と3回つぶやく ⇒リラックスする
●●●(3)ポジティブワード「プラス思考になれる言葉」を用意しておく
生きていくなかで何かにつまずいたり、くじけそうになったりした時に、ある人が発した言葉に救われた経験がありませんか?
それだけ「言葉」には、人の感情を前向きに、ポジティブに変えるだけの力があると言えます。
そうであるならば、どうしても思考が前向きにならないときのために、プラス思考に切り替わる言葉をあらかじめ用意しておくのもポイントの1つです。
例えば・・・・・・
◎ 諦めない限り、人生に失敗はない
◎ できないことの証明は難しい
◎ できるかできないかではく、やるかやらないか
あなたのポジティブワードは?
以上
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