不則な事態が発生しても、冷静に判断できるようになろう。
上司が言うから、治験依頼者が言うから、当局が言うから、ではない。
自分で考えて、これが正しいと思ったことを実行に移すのだ。
2011年3月11日の大震災で「釜石の奇蹟」と呼ばれているものがある。
地震が来た時(その時はもう学校も終わり、児童は市内のいろんな所にいた)、津波が来ると放送される前から、釜石小学校の全児童は自主的に高台に走った。
教師の指示がなくても。
なにしろ、もう放課後なので、児童は市内のいたる所で遊んでいたのだから、教師の指示なんて期待できないし、指示しようにもしようがない、という状況だった。
そういう状況にも関わらず、低学年の児童の手を引いたり、年寄りの手をひいて「自主的に」走った。
中には「逃げない大人」に「逃げよう」と言って、大人に忠告する児童もいたらしい。
「いい大人」は「油断と経験」が邪魔をした。
これは普段から釜石小学校では「自分の命は自分で守る。そのためには自分で考えて、実行に移す」という教育が普段から徹底的に行われていたからだ、ということが今では分かっている。
釜石小学校の校歌がある。
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釜石小学校校歌
【作詞】井上 ひさし
【作曲】宇野 誠一郎
いきいき生きる いきいき生きる
ひとりで立って まっすぐ生きる
困ったときは 目をあげて
星を目あてに まっすぐ生きる
息あるうちは いきいき生きる
はっきり話す はっきり話す
びくびくせずに はっきり話す
困ったときは あわてずに
人間について よく考える
考えたなら はっきり話す
しっかりつかむ しっかりつかむ
まことの知恵を しっかりつかむ
困ったときは 手を出して
ともだちの手を しっかりつかむ
手と手をつないで しっかり生きる
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「いきいき生きる。ひとりで立ってまっすぐ生きる。息あるうちはいきいき生きる」。
作家・井上ひさしが作詞した釜石小学校の校歌だ。
自分自身で考え行動し、力強く生きる教育理念が込められている。
この教育が徹底していたからこそ、震災の時に子どもは自分で判断し、釜石小学校の全員が津波から逃げることができたのだ。
小学生に出来て、僕らに出来ない理由はある?
あるとすれば、それはただの「言い訳」だ。
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