2012年08月09日

患者は治験に参加する「権利」はあるか?(4)

所謂「難病」、「希少疾患」(オーファンドラッグ等)を対象とした治験の場合、治験実施計画書の「選択基準」を緩和して欲しい、或いは「長期投与試験」には必ず参加してもらう、というのが、ここでの僕の「勝手な言い分」です。

う〜〜ん、本当に勝手だな・・・・・・。

でも、治験に限らず、患者は「自分が望む治療」を受ける「権利」があると思いませんか?


「リスボン宣言」(患者の権利に関する世界医師会(WMA)リスボン宣言)などというのもあります。
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「リスボン宣言」(患者の権利に関する世界医師会(WMA)リスボン宣言)

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原則

1.良質の医療を受ける権利

a. すべての人は、差別なしに適切な医療を受ける権利を有する。

b. すべての患者は、いかなる外部干渉も受けずに自由に臨床上および倫理上の判断を行うことを認識している医師から治療を受ける権利を有する。

c. 患者は、常にその最善の利益に即して治療を受けるものとする。患者が受ける治療は、一般的に受け入れられた医学的原則に沿って行われるものとする。

d. 質の保証は、常に医療のひとつの要素でなければならない。特に医師は、医療の質の擁護者たる責任を担うべきである。

e. 供給を限られた特定の治療に関して、それを必要とする患者間で選定を行わなければならない場合は、そのような患者はすべて治療を受けるための公平な選択手続きを受ける権利がある。その選択は、医学的基準に基づき、かつ差別なく行われなければならない。

f. 患者は、医療を継続して受ける権利を有する。医師は、医学的に必要とされる治療を行うにあたり、同じ患者の治療にあたっている他の医療提供者と協力する責務を有する。医師は、現在と異なる治療を行うために患者に対して適切な援助と十分な機会を与えることができないならば、今までの治療が医学的に引き続き必要とされる限り、患者の治療を中断してはならない。

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「患者の権利」を僕は、ハッキリ言って、はきちがいています。

それでも、しつこく、言い続けます。

患者は自分の病気に対して、どんな選択肢があるのか、知る権利があります。

「医師」や「製薬会社」や「学会」が、上から目線で、患者さんの治療の選択肢を減らす(ひどい時は教えもしない)のはやめて欲しいのです。

「おいおい、私たちは何も『上から目線』で言っているんじゃないぞ。本当に患者のことを思って、そして医学的な根拠に基づいて治療方針を考えているんだぞ。」

はい。そうだと思います。

おっしゃるとおりです。


さらに混乱したまま、また、明日へ突入


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ホーライ製薬・・・架空の製薬会社の日常
posted by ホーライ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 難病に対する治験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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