このリモートSDVは、ITインフラの発展と整備がなせる技です。
このように様々な科学技術が発展することによって、今まで予想もしなかった「仕事の方法」が生まれてきます。
私たちは、そういう技術を抵抗なく取り入れることが大切です。
その昔、「e-mail」が社内に導入し始められた頃、ある上司が「うちの部署はメールは認めないから。上司への連絡、報告は今までどおり紙でやること」と訳の分からないことを言うおやじがいました。
「最新の技術」に対応できない例です。
また、社外の人と情報のやりとりをやるさいに、いつまでもフロッピーディスクでやりとりをするのではなく、メールでやりましょうよ、と提案したら「メールはウイルスに感染するリスクが高いのでやめたほうがいい」という、これまた、何が何だか分からないことを言って、抵抗するおじさんがいました。
やれやれです。
今では信じられないことです。
私たちは「最先端」の新薬の開発に携わっています。
創薬の段階でも最新の技術を否定していては、発展がありえません。
そういう世界で働いているのに、「自分が知らない」からと言って、「iPad」のような新しいツールを否定してはいけません。
もちろん、最新の技術にも「思わぬ落とし穴」とか「予測不能なリスク」と言うのもあるでしょう。
しかし、だからといって、いつまでも「石器時代」に留まっていられません。(もちろん、懐古趣味のようなそういう趣味の人は、そのままでいてください。)
ブログやツイッター、ミクシィやフェイスブックのようなSNSという新しい媒体の出現によって、治験のあり方も変わってくるかもしれません。
こういう時代についていかれない「おじさん」や「おばさん」は、是非、まずは一度、自分でフェイスブックを「体験」してみましょう。(無暗に怖がらずにね。)
あなたの知らない「治験の方法」がすでに誕生しているかもしれませんよ。
追伸 モニタリング2.0検討会によるリモートSDVに関するSOP
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●「モニタリング2.0検討会によるリモートSDVに関するSOP」
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リモートSDVに関する標準業務手順書 雛形(WG06)2012年7月1日
リモートSDVは、原資料を閲覧するシステムを用いた、実施医療機関を訪問せずに原資料に記録された情報を確認する方法です。
治験依頼者では、訪問前に十分な準備が可能となり、特に難易度の高い症例や症例数が多い場合等に実地での直接閲覧の実施時間の短縮が見込め、実施医療機関の閲覧場所を有効に活用できます。
また、治験実施中の医療機関と依頼者におけるモニタリングの適正化を実践しつつ、リモートSDVにより更に訪問回数を削減する可能性があり、治験コストの削減につながるものと予測しております。
しかしながら、リモートSDVアンケート調査を実施したところ、治験依頼者におけるリモートSDVで被験者情報を閲覧する際の運用手順の整備状況は36%と低く、受け入れ体制が整っていない事が分かりました。
そこで、ワーキンググループ06では、リモートSDV実施に関する手順を整備する必要があると考え、依頼者側のリモートSDV実施体制整備の支援を目的として、「リモートSDV標準業務手順書」雛形を作成いたしました。
「リモートSDV標準業務手順書」雛形の別添コンセプト シートをご一読いただき、ご活用いただければ幸いです。
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