患者数は急増しており、2030年までにこの数は倍増すると推定されている。糖尿病患者は世界中にいるが、先進国ほど(2型の)患者数が多い。
しかしもっとも増加率の高い地域はアジアとアフリカになるとみられており、2030年までに患者数が最多になると考えられている。
発展途上国の糖尿病は、都市化とライフスタイルの変化にともなって増加する傾向があり、食生活の「西欧化」と関連している可能性がある。
このことから糖尿病には(食事など)環境の変化が大きくかかわってくると考えられる。
先進国において、糖尿病は 10大(あるいは5大)疾病となっており、他の国でもその影響は増加しつつある。
米国を例にとると、北米における糖尿病比率は、少なくともここ20年間は増加を続けている。
2005年には、米国だけでおよそ 2080万人の糖尿病患者がいた。
全米糖尿病協会(American Diabetes Association) によると、620万人の人々がまだ診断を受けておらず、糖尿病予備軍は4100万人にまで及ぶ。
日本国内の患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで増加しており、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)を含めると2000万人に及ぶとも言われる。
厚生労働省発表によると、2006年11月時点の調査データから、日本国内で糖尿病の疑いが強い人は推計820万人であった。
●糖尿病の症状
通常糖尿病患者は自覚症状はないと考えることが多い。
しかし、よくよく話を聞いてみると、下記に列挙するような手足のしびれや便秘などが実はあるのだが、特別な症状と考えていないことがある。
血糖値がかなり高くなってくると、口渇・多飲・多尿という明白な典型的症状が生じる。
これらは血糖値が高いということをそのまま反映した症状なので、治療により血糖値が低下するとこれらの症状は収まる。
血糖値がさらに高くなると、重篤な糖尿病性昏睡を来たし、意識障害、腹痛などをきたすこともある。
いっぽう発症初期の血糖高値のみでこむら返りなどの特異的な神経障害がおこることがある。
また発症初期に急激に血糖値が上昇した場合、体重が減少することが多い(血液中に糖分が多い一方、脂肪細胞などは糖分が枯渇した状態になるためである)。
その他の症状は、たいてい糖尿病慢性期合併症にもとづくものである。
●糖尿病性網膜症を発症すると視力が低下する
●糖尿病性腎症によって最終的にはむくみや乏尿、全身倦怠感など種々の症状が出現する。
●糖尿病性神経障害には2種類あって、末梢神経障害によって手足のしびれなどがおこる一方、自律神経障害がおこると便秘、立ちくらみ、勃起不全などの原因となる。
●糖尿病は皮膚にも糖尿病性リポイド類壊死をはじめとする様々な合併症を引き起こすことがあって、それに伴う症状が出現することがある。
これらのような糖尿病に典型的な合併症に加えて、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞も糖尿病においてはきわめて起こりやすいので、それらの病気に由来する症状を起こすことがある。
■■■ 医薬品ができるまで(治験に関する話題) ■■■
↓
医薬品ができるまで(治験に関する話題)
■■■ モニターへの道(一人前のモニターになる方法、モニターの教育方法) ■■■
↓
●「臨床開発モニター、治験モニターへの道」(優秀なモニターになる方法、モニターの教育方法)
●●●●週刊メルマガの登録はこちら●●●●
↓
「モニターとCRCのためのGCPメルマガ」
↓
●週刊「モニターとCRCのためのGCPメルマガ」
●●●●日刊メルマガの登録はこちら●●●●
↓
「日刊モニターとCRCのためのGCPメルマガ」
↓
●日刊「モニターとCRCのためのGCPメルマガ」
■ハードボイルド・ワンダーランド日記(半径5mから150億光年の出来事)
↓
ハードボイルド・ワンダーランド日記
【関連する記事】