スライドの8ページに以下のことが記載されています。
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●治験拠点医療機関として整備してきた事項
★パンフレット類の作成とネットワーク参加医療施設への配布
・IRB委員のためのIRB審査「虎の巻」(2007年)
・治験啓発パンフレットの作成(2007年、2008年)
・治験啓発広報誌「HOPE」の発刊(2010年、2011年)
・県内基幹病院における治験啓発活動(2009年〜2012年)
★ 治験推進シンポジウムの開催(2007年〜2011年)
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こういう地道な活動が治験の促進につながるものです。
さらに、「みえ治験医療ネットワーク」というサイトまであります。
なかなかに素晴らしいサイトなのですが、あえて、難点を言いますと、上記のサイトの中に「臨床試験学習サイト」というページがあるのですが、これがアカウント(無料)を登録する必要があるのです。
こういう素晴らしいことは、是非、アカウントの取得なしで、オープンにして頂くと、とても役立つと思います。
そして、「治験促進上の課題」として、常に上位にあがってくる治験責任医師のモチベーションアップについて、三重大学病院では、以下のような取り組みを行っています。
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三重大学病院の特色
治験責任(分担)医師のモチベーションを高める工夫
1.医師の評価項目として臨床試験/治験の実施を加点項目として追加(2007)
2.治験経費の出来高制への移行(2006)、ポイント表の見直し(2006、2009、2010)
3.研究経費の使用の自由度の拡大(海外学会参加へ支出、研究経費使用期間の延長)
4.病院データベースと連動した被験者スクリーニングシステム(CLISTA! SEARCH)の開発
5.他病院からの被験者の紹介に対する謝金(治験(紹介)協力謝金)
6.臨床試験のスケジュール管理を電子カルテのClinical Pathへ登録 (現在改良中)
7.治験医師への治験特別賞、治験貢献賞(2009)
8、多施設共同型臨床試験支援システムの研究開発(2010 ー )
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こういう工夫を、治験を実施している各医療機関で考えて頂けると嬉しいですよね。
ところで、上記のうち、どれが最も治験に対するモチベーションに繋がったのかというアンケートをやってみるのも今後の役に立ちそうですよね。
スライドの23ページに一般市民の方に対するアンケート結果が出ています。
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●治験啓発キャンペーン実施前後における回答の変化
治験のイメージが治験啓発キャンペーンのあとでは、「非常に良い」と「良い」が啓発キャンペーンの前が53.0%だったのが、治験啓発キャンペーンの後では72.8%に向上しています。
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やっぱり、地道にこういう治験啓発キャンペーンなどを通じて、一般市民の方へ治験を正しく伝えていくことが、ゆくゆくは治験の促進に繋がると思います。
治験に対する参加者からのコメントも以下のようなものが記載されています。
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●私の症状に合う治験があれば参加したい(リウマチや膠原病、乾癬、糖尿病、高脂血症など)。
●全く知りませんでした。癌の人が新治療をするときに「どうせ実験台なんだ」とあきらめるように言っていたが、そういう面だけじゃないんですね。
●実験かと思ったが、厳しいルールがあると聞いて安心した。興味を持ちました。
●知り合いが肺がんで治験に参加していた。治験はいいことであるし、しなければならないことだと思う。
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そして、三重大学病院の担当者の方がこうも言っています。
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「◎ Man-to-manによる治験啓発キャンペーンを通じ、県民と対話しながら、治験の意義、流れを説明することが、県民に対する治験の普及啓発、治験参加意思の向上の効果が得られると考えられた。」
うんうん、そうなのだ。
草の根運動のように、しっかりとやっていきましょう。
ここで、話が少し飛びますが、僕は「「治験関係者に役立つ情報サイト」で、ほぼ毎日、治験や新薬開発、抗がん剤などについてのニュースをネットから収集して、更新している。
このネットからニュースを収集する際に使っているツールはグーグルがやっている「アラート」機能です。
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http://www.google.co.jp/alerts?hl=ja
このアラート機能に「治験」や「抗がん剤」、「治験 モニター」、「難病」、「希少疾患」等、56個のキーワードを登録しています。
すると、これらのキーワードでグーグルが収集した結果を毎日、メールで知らせてくれるわけです。
そこで、気づいたのですが、ネットの世界で「治験」や「治験 モニター」という話題は、ほとんどが「治験に参加して高額なアルバイト代をもらおう!」という話題です。
治験啓発キャンペーンを通じて、こういう「バイト料が高い治験」というイメージから「新薬の開発に欠かせないこと」というものにしていきましょうね。
さてさて、さらに「三重大」の活動を紹介しています。
その中で注目されるのが次のものです。
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●臨床試験支援システム(CReSS)
セキュリティの担保された臨床試験用のスケジュール管理ソフト、データ管理ソフトからなる臨床試験支援システムを開発研究。
多施設共同臨床試験を実施するにあたり、被験者のスケジュール管理やデータ管理を、地方病院に勤務する医療従事者(医師、コメディカル)や臨床研究コーディネーター(CRC)が簡単に行えるようにするため、ICTを用いた臨床試験支援システムを開発した。
本システムは、みえ治験支援システムMiCTSSのサイトである非公開の「治験ホスピタルサイト」上に新たに設けられた臨床試験支援システムであり、1)登録割付機能、2)被験者スケジュール管理、3)被験者データ管理を総合的に行うことができる。
●MiCTSS(Mie Clinical Trials Support System)について
1. セントラルサーバー(Oracle Database 10g)を用いWeb上で行うCRC業務支援システムであり、被験者の治験プロトコールやステータス管理、有害事象管理を行うことで、治験の質を確保 (PC端末には被験者情報は残らず、個人情報保護法に対応)
2. MiCTSSは、みえ治験医療ネットを経由する治験の進捗管理と、ネット経由でない治験の進捗管理が可能
3. みえ治験医療ネット事務局、病院管理者および病院内CRC、SMO派遣CRC は、それぞれアクセス権や閲覧内容を制限することによりMiCTSSを活用(秘密保持契約に対応したユーザーI.D.とパスワードの厳重な管理が必要)
4. みえ治験医療ネット事務局は、ネット全体の治験の進捗状況や有害事象発生の定期的な把握が可能。
また、治験依頼者に対し、治験進捗状況を一括して情報提供が可能(モニターコストの低減につながる)
5. 2009年より、臨床研究についても対応
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いいですね、こういう取組み。
ITも使えるものはどんどん使って、工夫しながら、治験の促進ツールにしていきましょう。
さらに、最後に、三重大の抱負です。
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●啓発活動を通じて、三重県民の治験に対する意識の向上が図れたと思われる。今後は、医師や看護師等の医療従事者への啓発を行っていきたい。
●臨床試験を支援するシステムの充実。それを利用した臨床試験支援を増やしていきたい。
●三重大学は細胞処理センター(CPC)を有しており、早期探索的臨床試験の支援も力を入れていきたい。
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素晴らしいシステムを作っても、それを活用しないとせっかくのシステムが「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
これからが、正念場ですね。
どんな活動を三重大の皆さんが行っていくのか、楽しみにしていきましょう。
■■■ 医薬品ができるまで(治験に関する話題) ■■■
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医薬品ができるまで(治験に関する話題)
■■■ モニターへの道(一人前のモニターになる方法、モニターの教育方法) ■■■
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●「臨床開発モニター、治験モニターへの道」(優秀なモニターになる方法、モニターの教育方法)
■■■最新の医療ニュース、最近の医療ニュース、最新の製薬業界のニュース、最新の治験の情報、医療ニュースのまとめ(1)■■■
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●「最新の医療ニュース、最近の医療ニュース、最新の製薬業界のニュース、最新の治験の情報、医療ニュースのまとめ」のサイト(1)。
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