パチョレック池上「働いていて、幸せを感じる瞬間ってある?」
モニ太郎「あるよ。例えば仕事を達成した瞬間。それが小さな仕事だったとしてもね。」
りんご姫「困難な仕事を達成した時ほど、充実感もある。」
捨て猫「ダブルブラインド試験でプラセボに勝ったときとか。」(ウンウン by ホーライ)
べのした「逆にブラインド試験で対照薬(プラセボを含む)に負けたときは、それはもう、お通夜のようになってしまう。」(ウンウン by ホーライ)
有馬街道「自分が開発の一端を担ってたものが世の中に新薬として出たときは、やっぱり嬉しいな。」
バカボン「それはとても分かりやすい幸せな瞬間だ。」
小桑院「治験だと、ひとつの仕事(治験のひとつのフェーズ)が終わるのに、長いと3年位かかるから、それだけに製造販売の承認が得られた時は喜びはひとしおね。」
さくら「なかには基礎のスクリーニングの時からその化合物に付き合ってやってきて、そのまま開発の最後までやっちゃう人もいるので、そうなると10年近くかかるわ。」
博多小町「そうなると、新薬開発の仕事ではまるでハレー彗星のように、ごくたまにしか幸福の瞬間ってこないのかしら。」
カルシファー「もし『新薬の承認』だけが私たちの幸福の基準だとしたら、この製薬業界は不幸のひとだらけよ。だって、成功するよりも失敗する確率のほうが遥かに高いんだもの。」
かぐや姫「だから、そのプロセスの中にも幸福な瞬間を見出す必要があるわ。自分のモラールやインセンティブ、モチベーション維持のためにもね。」
百年の孤独「たとえ治験がプロジェクト的に失敗して、その化合物の開発を断念することになったとしても、その過程で、多くの『達成した瞬間』があると思う。」
Atsu-4「たとえば?」
百年の孤独「たとえば・・・・・・最初はろくに口も聞いてくれなかった治験責任医師と徐々にコミュニケーションが取れて、最後は治験薬の話をできるようになったとかね。」
まきろん「仕事を通じて、自分が成長したと思えることもある。」
フラワー「うん。分かりやすい例としては新人モニターの頃は、たった1冊のCRFのSDVでもヒーヒー言っていたのに、2年も経てば、その分野のことはほとんどカルテから読み取れるようになるとかね。」
ヨ−イチ「自分の成長もそうだけど、後輩の成長を見るのも嬉しいな。」
まひな「特に若い人たちの伸び盛りは、本当に成長が目に見えて早いから、びっくりするくらい。」
デーモン部長「そうそう。まるでコーヒーの樹のようだ。」
トトロ「開発担当者でいると、節目節目が分かりやすくていい。」
ゆーり「はっきりしていることの代表がフェーズだ。今年中にフェーズ1を終わらせ、来年にはフェーズ2に進む、というように段階がはっきりしているので、自分なりにマイルストーンを決めやすい。」
みかん「誰も祝福してくれないなら、自分で祝っちゃえ!と思うこともあるわね。」
港野陽子「治験薬のプロフィールがだんだんペールを脱いで分かってくることにも興奮を覚えるわね。」
パピヨン750「想像以上に効き目があるとか、副作用が少ないとかね。」
ぼつ「でも、その途中って、やっぱり地味な仕事の積み重ねなんだよな。」
デーモン部長「そうそう。まるでコーヒーの豆を挽いているような。」
のん「そういう地味な仕事の中に幸せを見出せるというのは、とても大切なスキル、才能だし、それが新薬の開発のように結果が出るまで時間がかかる職域では必須の能力だと思う。」
薬師寺「ところで、モニターはある意味、一匹狼的なところもあるよね。」
ヨコタテ「そうですね。担当施設における治験の責任は最後まで、その担当モニターにかかっているとも言える。」
織姫「そういう状況で成果が出せる、という個人競技のスポーツに似ているわ。」
みたらし大福「でも、プロジェクトとしてチームの一員という面もあるわよ。」
なつき「施設の治験責任医師やCRCの方とも、連帯感を感じることもある。」
やまちゃん「今では、そういうチームとしての連携がないと、治験は立ち行かなくなっているわ。」
やなか爺「連携プレーにおける幸福感というのもあるぞ。」
ゆみぴー「どの業界もそうだと思うけれど、もっと長い目で見れば、基礎から開発、製造、販売、という上流から下流に川が流れていくような連綿とした仕事でもある。」
翡翠「その一員でいられる、という安心感や信頼関係も、一種の幸せ状態と言えるんじゃないかしら。」
ひで「逆に、それが無いとやっていけない。そういう組織、チームでありたいな。」(まったくで。 by ホーライ)