ひで「日本で4000億円くらい。これに詳しい。」
↓
http://www.dbj.jp/ja/topics/report/2009/files/0000004033_file2.pdf
くも「ジェネリックが出てくると、急速に薬価が下がるから、各社ともジェネリック対策を考えているよね。」
ひで「2010年問題を教訓にしているんだろうね。」
くも「そこで、矛盾していそうだけど、新薬メーカーはジェネリック市場にも参入し始めた。」
ひで「それと、ジェネリックが出にくくするために、合成が難しい高分子の新薬開発を目指している。」
くも「天然物で抽出が難しく、あるいは微量しか天然にないもの。それで複雑な構造をしていてい合成が難しかったら、ジェネリックの参入を防げるね。」
ひで「たとえば、エーザイの「ハラベン」という製品がある。」
くも「うん。最近、承認された乳がんの薬だね。」
ひで「これは複雑な化合物として最たるものだ。」
くも「もともと、この化合物は四半世紀前に三浦海岸(神奈川県)で採取されたクロイソカイメンに行き着く。」
ひで「カイメン?」
くも「軟体動物のカイメン(海綿)だ。」
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●上村大輔慶応大教授は1985年、平田義正名古屋大名誉教授(故人)らとともに、この海綿から抽出した「ハリコンドリンB」という物質の複雑な構造を特定した。
92年には米ハーバード大の岸義人名誉教授が人工的に合成することに成功して、欧米の競争相手たちをあっと言わせた。
エーザイはこの成果を元に薬の開発に着手。
62工程という難度の高い合成ルートを確立し、コスト面などから敬遠されがちだった複雑な化合物も産業化できることを示した。
↓
http://www.nagahama-i-bio.ac.jp/news/news/2011/05/post_129.html
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ひで「当社でも今後の戦略として天然由来で合成が難しい新薬の開発に進みます。」
くも「でも、そんなにリソース(人材・資金)がないわよ。」
ひで「そこで、アカデミア(大学関係)やベンチャーとの提携を進めます。」
くも「それでも、その資金は?」
ひで「新薬開発のパイプラインを絞り、リソースの投入を選択と集中させます。」
くも「そもそも、先日お話したデーモン製薬の戦略はインドのキャサリン大学の研究成果を市場に出す、というもの。」(フィクションです。)
ひで「最近、そういう戦略のベンチャーが増えてきたわね。」
くも「たとえば、オンコセラピーサイエンス社では東京大学医科学研究所のLMM技術を基盤として研究をスタートしている。」
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http://www.oncotherapy.co.jp/vaccinediv/technology.html
くも「ほかにも大阪大学発ベンチャーのABsize(エービーサイズ)もある。」
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http://www.absize.com/japanese/for_investors/index.html
ひで「トランスレーショナル リサーチ(Translational Research)という概念も生まれてきて、これを事業にしている会社もあるよね。」
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http://www.snbl.co.jp/biz05.html
くも「なるほど。」
ひで「科学が発展してきたおかげで、様々な手法が製薬企業の前に提示されてきたわけだ。」
くも「でも、それだけ選択肢が増えたということは「迷う」ことにもなるよね。」
ひで「だから、選択と集中を間違えると、大きく出遅れる。」
くも「だね。」
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