2011年06月21日

戦略的モニタリング・・・競合品に絶対に勝つ方法を考える。

さら「今度の治験の問題点は?」

フロリス「我が社で開発している糖尿病の治験薬(HORAI002)なのだ。」

さら「HORAI002の概略は次のとおりです。」


● 治験の相:Ph−III

● 治験薬:HORAI002

* 糖尿病治療薬

* ヒト型インスリンの吸入型製剤(即効性)

* ホーライ製薬社の単独開発。

* 治験期間は4週間



● 治験のデザイン

* 無作為化二重盲検試験

* 対照薬は注射薬(ダブルダミー法)

* 2群で200名を目標症例数としている(1群=100名)



● 他社の競合品:

* 世界初となる「ヒト型インスリンの吸入型製剤」である。

* F社でも同様にヒト型インスリンの吸入型製剤(即効性)を開発中だが、まだPh−IIを進行中。ホーライ製薬としては何としてもF社よりも早く治験を終え、製造販売承認申請を行いたいと思っている。



● 治験薬の特徴:

* 従来の注射剤に比べて、投与に苦痛を伴わない。

* 注射剤よりも若干、血中濃度の立ち上がりが遅い。

* 副作用としてはまれに肺機能の低下があるが、2週間以上休薬することで回復する。



● 現在の状況

* これから各施設に治験の依頼をする。(施設数は20。別紙参照)


●現在の登録状況(別紙参照)
   ↓
「現在の登録状況」




* 施設のリストアップと調査はホーライ製薬により行われた。(F社とバッティングしている施設が多い)

* 施設はほとんどがPh−IIで本治験薬を経験している

* ホーライ製薬の上層部としてはPh−IIでの経験を踏まえて、6ヶ月で200例の登録は可能だろうと考えている(Ph−IIでは8ヶ月で200例を登録した。)

* モニター人数:5名



● 今後の戦略

* 現在は2009年1月15日。

* FPI(First Patient In:最初の創薬ボランティアの登録日)は4月、LPO(Last Patient Out:最後の創薬ボランティアの治験終了日)は10月を目指すよう上層部からプレッシャーをかけられている。

* どのような戦略が考えられるか?





さら「どうよ?」

フロリス「う〜〜ん、Ph−IIの経験が生かせたらいいけれど、世の中、そんなに甘くないよね」

さら「ここでの最大の課題はF社に絶対に勝つことだね。」

フロリス「どうしたらいい?」

さら「じゃ、明日までの宿題としましょう。」




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posted by ホーライ at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | プロジェクト会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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