なつきさんのお嬢さん「それこそ、予算の話になると思うから、当面は3分野で絞っていくしかないんじゃない?」
りら「ですが、たとえば非臨床試験、スクリーニング等で、新分野の治療薬の候補物質が出てきたら、どうします?」
通りすがりのお方「それは自社開発がいいんじゃないの?」
おかめ「でも、今までの開発経験が無い分野だとゼロからになる。」
アーリータイムズ「ということはさ、新規分野は捨てるの?」
かりん「それはしない。だから、新規物質が出てきた分野によって、自社開発するか、それとも他社と共同開発にするか、あるいは、導出(ライセンスアウト)するか、はたまたクロスライセンスするか。」
アロウ「導出(ライセンスアウト)って何?」
ムーミン「導出(ライセンスアウト)とは、どこか他社に開発の権利を売る、ということね。新薬として販売始めたら、売り上げの数パーセントを当社に払ってもらう、とういこと。」
ゆうこ「リスクも少ないけれど、ベネフィットも少ないというわけ。」
Binobin「クロスライセンスって何?」
あんころ「クロスライセンスとは、他社の開発品目と交換して、開発の権利を売買する、ということ。」
ゆ「たとえば、当社で開発経験の無い新規物質、抗不整脈の候補物質をA社に開発権を与える代わりに、A社の抗がん剤について、当社に開発権利を貰う、ということ。まぁ、物々交換というところね。」
へい太郎「さっきのX社のアルツハイマー治療薬の開発方法が「ライセンスイン」ということになります。」
おきょう「OK。じゃ、話をもとに戻します。新規物質が出てきたら、個々の物質ごとに自社開発するか、ライセンスアウトするか、クロスライセンスにするかを検討することにします。」
薬作り職人「M&A(mergers and acquisitions(合併と買収)は?」
アブラハム「それもまた、リスク・ベネフィットのバランスを個々に考えるのが原則だけど。」
ペイン「ということは、積極的に考える、ということ?」
ZOO(ズー)「いえ。今のところ考えない、というのが基本とします。」
さりさり「相手から話を持ちかけられたら?」
吉野川 みなみ「その時はもちろん、当社の戦略に合致するかどうかで検討します。」
ken2「M&Aしておいて、先方の社員をリストラする、というのもあり、ですか?」
トモチカ「そうならざるを得ません。ただし、そういう事態が発生したら、先方の社員か、当社の社員かは、問いません。残したい社員を残す、ということです。」
のの「なるほど。そりゃそうだ。」
かき氷「いえ、実は、それが現状では当たり前ではなく、とぢらかというと吸収される側の社員が辞めざるを得ない状況になります。」
澤田「M&Aの話が出始めたら、自分の身の振り方を考えないと。」
てぃん「それでは遅いのよね。M&Aの話が出ようと出まいと、自分の市場価値を上げておくのが、これからの社会人の鉄則だね。」
フクちゃん「やれやれ。そういうことだ。」
↓
★よろしかったらクリックをお願い致します。⇒人気ブログランキングへ