2013年11月01日

「日本版NIH」に求めるもの(1)

今週は「日本版NIH」について見ていきます。

他にもたくさんの資料がありますので、あとは、各自でお読みください。(今週は手抜きだな。)・・・・・・・

●「第2回 医療分野の研究開発に関する専門調査会」が今年(H25年10月21日)に」開催されました。
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/gijisidai.html


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上記の会議では「ディオバン問題」が報告されています。

●高血圧症治療薬ディオバン(一般名:バルサルタン)の臨床研究事案
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou02.pdf

●研究に関する不正への対応方針について
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou03.pdf

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●「第2回 医療分野の研究開発に関する専門調査会」が今年(H25年10月21日)に」開催されました。
   ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/gijisidai.html


上記のページに「医療分野の研究開発に関する専門調査会コメント」という資料があります。
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/sankou01.pdf
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医療分野の研究開発のために(1)

1. 開発の源泉

・個人の自由な発想(interest-driven )は研究の多様性の源泉。

ボトムアップ的基礎研究支援の飛躍的拡充が大前提

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私も上記にある「個人の自由な発想(interest-driven )は研究の多様性の源泉」は大賛成です!

画一的な教育と「なかよしこよし」からは生まれない驚異的な発想を期待しています。





●●●●●●外部有識者提出資料として以下のものが掲載されています。●●●●●●

【医療機器関係】

●「我が国の医療機器産業の展望、課題と取るべき方策」日本医療機器産業連合会会長 中尾浩治
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou01-1.pdf

【上記資料の概説】

1.日本版 NIH に、米国にないユニークな「イノベーション人財の育成」の指令塔を設置してほしい。



●「我が国の医療機器産業の展望、課題と取るべき方策」(2)中尾浩治
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou01-2.pdf

【上記資料の概説】

・イノベーション人財の育成

・医療健康分野就業者数は自動車産業より多い

・医療機器は日本でこそ育成すべき産業

・大学に医療機器イノベーション講座を開設する

開発と普及の間には有名な「死の谷」がある。

死の谷を作らない「イノベーション人財」を育成。



●「我が国の医療機器産業の展望、課題と取るべき方策」(3)中尾浩治
   ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou01-3.pdf

【上記資料の概説】

イノベーションは学べる



●「我が国の医療機器開発の振興に向けた論点」東京大学大学院工学系研究科教授 松本洋一郎
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou02-1.pdf

【上記資料の概説】

我が国の医療機器分野の研究開発基盤を底上げし、産業の活性化を促すためには、現状の課題や論点を十分に精査したうえで、適切な目標値を設定して産学官が一体となってその実現に取り組んでいく必要がある。


●「我が国の医療機器開発の振興に向けた論点」(2)松本洋一郎
   ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou02-2.pdf

【上記資料の概説】

医薬品と医療機器は特性が全く異なる

薬事法の改正と合理的な運用

医療機器の“仕分け”を行なうべき





【ゲノム関係】

●「個別化ゲノム医療・予防の実現の方策」宮野 悟(東京大学医科学研究所)
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou03-1.pdf

【上記資料の概説】

■ 研究環境の整備

・個別化ゲノム医療のセンターの整備

・基礎研究基盤の強化(バイオバンク・コホート研究)

■インフォマティクス環境の整備

・メディカルインフォマティクスセンターの整備

・ナショナル・メディカルクラウドの整備

日本版 NIH が国民の信頼をえられるよう、少ない予算から始め「社会メッセージの出る事業」(研究者の基礎論文作成に終わらないよう)を展開し、さらに日本版 NIH に予算をつける合理性をわかりやすくすることが、すべてのことを始める上でのトッププライオリティだと考える。





●「個別化ゲノム医療・予防実現の方策」(2)宮野 悟
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou03-2.pdf

【上記資料の概説】

・ゲノムシークエンス技術の革新的発展による患者さんにぴったりの医療・予防と医療費の劇的削減

・だれもが自分のゲノム情報を利用できる時代が到来

・「学術研究」から「医療実践」へ

・米国での個別化ゲノム医療の事例(臨床シークエンスは始まっている)

・我が国の強みを活かした個別化ゲノム医療・予防実現の背景と方策

・未来はとっくにはじまっている。




●「我が国からの個別化医療発信に向けた提言」東京大学大学院医学系研究科細胞情報学分野 間野博行
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou04.pdf

【上記資料の概説】

ゲノム・エピゲノム情報あるいはバイオマーカーに基づく個別化医療はこれからの世界の医療において主流となることは間違いなく、今後の医療産業に与える影響も極めて大きい。

またこの様な潮流はまずがん治療からはじまるが、それだけでなく、疾患に関する知見の増加に伴って遺伝性疾患、生活習慣病、変性疾患あるいは膠原病など様々な疾患群の医療に深く関わると予想される。

現在の医療費による我が国予算の圧迫を改善するだけでなく、医学研究の拡大、新薬の速やかな導入、さらには日本医療産業の発展のためには、上記潮流における重要な発見・知財・製剤を我が国が可能な限り多く保有することが最も重要な課題と言える。





【NIHについて】

●「HIV-1 感染症とAIDS の治療薬の研究・開発の経験からみたNIH」満屋裕明(熊本大学大学院生命科学研究部)
   ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou05-1.pdf

【上記資料の概説】

AIDS の治療に関して、最初の標的は逆転写酵素と決めた。

HIV-1 は NCI 内部から供与を受けた。

最初は手がかり等何もなかった。

やがて、同僚の医師が NIH のカフェテリアで昼食中に他の研究者との雑談で私が一人で AIDS の治療薬開発の実験を始めたと話したらしい。

そうすると、suramin というトリパノソーマ治療薬に逆転写酵素阻害効果があるという事を聞いてきた。

私の上司は直ぐに suramin を入手した。

この辺りは NIH が巨大バイオメディカルコンプレックスであるから色々な情報や物が直ぐに手に入るという、NIHのNIHたる所以であると思って、呆れる程感心した。

・日本に医学・生物学の発展に寄与する「知的クラスター」の創設を

一定の施設を核として、科学的知見、技術的ノウハウなどの知的な価値が蓄積され、同時に周辺産業・機関が糾合、相互補完・強化されてイノベーションの連鎖が発生、人材・企業等の求心力が高まり、知識・技術の集積が加速化・高度化する、そのような「知的クラスター」の創設が望まれる。



●「Discovery & Developmentof AZT, ddI, ddC, DRV @ NCI」満屋裕明
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http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai2/siryou05-2.pdf

【上記資料の概説】

NCI/NIHは知的クラスター

クラスターとはブドウの房(ふさ)の意味であったが、密度高く相互に緊密に連携して集積している様子を形容する言葉。

中心となる研究開発組織などを核として、周辺産業・諸機関・諸制度を相互補完・強化してイノベーションの連鎖が発生、人材と企業などの求心力が高まり、知識・技術の集積の加速化・高度化が起きる状態。




今週は量が多いので、引き続き、明日の土曜日(11月2日)に続きます。



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posted by ホーライ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本版NIH | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする