■目標の達成率が10倍アップする「3つの原則」
目標を達成させる上で、執念や根性といったメンタル的な部分を強く持っているかどうかは重要なポイントとなります。
ただ、それだけで十分かと言われれば、そうとは言い切れないのも事実です。
なぜなら、そもそもの目標設定のやり方を間違えてしまえば、メンタル的な部分だけが空回りするだけで、到底目指すべきゴールにたどり着くことはできないからです
●目標には必ず「3つのポイント」を明記する(原則1:明確性)
目標に明確性を持たせるには、以下の3つがポイントとして挙げられます。
(1)真意を明確にする
(2)期限と数値
(3)達成イメージ
●●●(1)真意を明確にする
簡単に言うと「本心から達成したい、と思っているのか自分の心に聞いてみる」、ということです。
あわよくば達成したい、という程度ではいけません。
●●●(2)「期限」と「数値」を明確にする
真意の次は「いつまでに=期限」「どれくらい=数値」といった2つの指針を明らかにしていきます。
なぜ、「期限」と「数値」を決定する必要があるのか。
実は、目標達成に向けた「行動」が大きく関わってきます。
どんなに立派な目標を立てても、具体的な行動を起こさなければ、無意味です。
人は「いつまでに」「どのくらい」といった明確な指針がないと行動を起こそうにも起こせません。
●●●(3)「達成イメージ」を明確にする
「イメージ」を持つことは私たちに絶大な影響力をもたらせます。
ただし、このイメージの力を有効活用するためには、人間の脳が持つ「特性」をしっかりと押さえておく必要があります。
脳の特性 ⇒脳は複数のイメージを、同時に、強く思い浮かべることができない。
(1)目標は1つに絞る。もしくは優先順位をつける
(2) 二段構えの目標設定は避ける
ポイントはセレクトした目標の達成イメージに、特化すること!
複数ある場合は、優先順位に従って、上から1個ずつ達成させることを目指しましょう。
優先順位をつけず、どの目標も中途半端に手を出して、全て未達成に終わってしまうパターンは、くれぐれも避けましょう。
*二段構えの目標とは、たとえば「今期、CRF回収300例!最低でも200例を目指す!」というようなもの。
最終目標の「300例」は、何が何でも達成したい目標ではなく、達成できればうれしい、というレベルなわけです。
当然、300例回収を達成したイメージも明確にはなっていないため、実現に向けた具体的な行動も起こさないでしょう。
このように、「二段構えの目標」は、本当に達成したい目標の「達成イメージ」があやふやになる恐れがあります。
「妥協」につながる目標設定は避けましょう。
◎ 自分が本当に達成したい目標はどちらなのか、をまず考える
◎ 最も達成したい目標1本に絞る
ただし、こういう考えはある
⇒「ノルマ100例」に対して、自分は130例を目指す、と考え「今期130例のCRF回収」を目標にする。
このようにノルマよりも少しだけ背伸びした目標を「ストレッチな目標」という。
最低限の目標ではなく、ストレッチな目標にすれば、ノルマはクリアできる。
⇒ 事例:年内の登録症例数は最低(ノルマとして)10例のところ、自分の目標は最低(ストレッチして)15例とする。
このようにストレッチな目標を設定すると、上司から与えられた目標を「通過点」として考えるので、クリアしやすくなります。
明日へ続く
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