2013年04月14日

治験協力者について

今週は治験の進め方のポイントです。(第2週目)

先々週の続きです。

先々週は同意説明文書の作成まででした。


●治験協力者について



さて、 責任医師が、分担医師または協力者に治験業務の一部を分担させる場合、責任医師から選ばれた分担医師・協力者に情報が的確に伝わっているか確認します。

さらに以下の事項について確認しましょう。


・責任医師が分担させる業務と分担させる者のリスト(協力者リスト)を作成し、予め医療機関の長に提出したこと。(一般的には依頼者を経由して事務局に提出)

・医療機関の長が責任医師から受け取ったリストをもとに、分担医師および協力者を了承し、医療機関の長が指名した治験分担医師及び治験協力者のリストを責任医師に提出すること。

・医療機関の長又は治験責任医師が協力者リストを治験依頼者に提出すること。




上記で確認すべき書類は以下の2つです。

・医療機関の長が了承した治験分担医師及び治験協力者のリスト

・治験責任医師及び治験分担医師の履歴書等の文書(治験分担医師の履歴書は必要に応じて。ちなみにICH−GCPでは治験分担医師の履歴書が求められていると解釈して、それを要求してくる治験依頼者もいます)




GCPで規定される“治験協力者”には、一般的に治験事務局の方や治験薬管理者は含まれないと解釈されています。

また、分担医師・協力者への情報伝達確認は、契約締結後〜被験者同意取得の間の治験開始前説明会(キックオフミーティング)に行うことも多いですね。

そして、情報伝達不足である場合には、モニターからも説明するようにします。

キックオフミーティングに欠席された治験分担医師やCRCにはきちんとフォローしておきましょう。


モニターは、責任医師による分担させる業務と分担させる者のリスト作成に協力することもあります。

また、分担医師となるべき者の氏名リスト(及び履歴書(必要な場合))の作成にも協力して、各分担医師に内容を確認してもらった上で署名または記名・捺印されたものを入手します。

但し統一書式では捺印は必須ではありません。



履歴書はIRB申請書類であるため、責任医師、分担医師(必要に応じて)および治験事務局に働きかけて、可能な限り早く入手しましょう。

責任医師は、分担医師および協力者に、プロトコルや各業務内容等について十分な情報を与えて、指導および監督することとGCPに規定されていますが、モニターも説明できるようでなければなりません。


治験業務についてより詳しく理解して頂き、スムーズに治験が進むよう、モニターも分担医師や協力者に働きかけていく必要があります。


ところで国立大学病院の分担医師に何か資格は必要でしょうか?

GCPを遵守して治験を実施できるか否かの観点で、各大学のIRB で審査すればよいです。

大学院生や看護学科の医師等も診療従事者の届が出ていれば分担医師になり得ます。

各施設で事前に確認しておきましょう。



CRCの職種に基準はあるのでしょうか?

基本的に基準はありませんね。

病院内の治験体制に従って決定します。


依頼者が派遣した者は、協力者となり得るでしょうか?

依頼者が派遣した者が協力者として当該治験の実施業務に関与する事は、依頼をした者と依頼を受けた者の関係が曖昧になるので止めておいたほうが無難です。



明日へ続く。






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2013年04月12日

データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果(5)

●今日のテーマとも関連しますが、「データモニタリング委員会に関するガイドラインについて」(薬食審査発0404第1号:平成25年4月4日:厚生労働省医薬食品局審査管理課長)が正式に出されましたので、下記のページにリンクを張っておきました。

このブログは毎週、土日に作成して、自動投稿していますので、上記の最新のガイドラインを反映していませんので、ご了承ください。
    ↓
https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/detamonitoring


●さらにGCPガイダンスの改正がありました。

「「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」のガイダンスについて」の一部改正等について」(薬食審査発0404第4号:平成25年4月4日:厚生労働省医薬食品局審査管理課長)について下記のページにリンクを張ってきました。

https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/home


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今週は「データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について」を見ていきます。

ガイドラインの案と意見の結果のリンクは下記のページに張ってあります。


●データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について
(データモニタリング委員会に関するガイドライン案に対するパブリックコメントの結果)
   ↓
https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/detamonitoring


今日も独断と偏見で気になるパブリックコメントとその回答を見ていきましょう。




■■■■■■■■■■■

【意見】

「実際に中間解析を行った統計家も公開審議に参加することができる。」とありますが、独立性維持の観点から中間解析の結果を知っている統計家が同席するべきではありません。



【回答】

御意見を踏まえ、当該記載は削除しました。

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うむうむ。当然と言えば、当然ですかね。

中間解析の結果を知っている統計家が入ると(その他の人でも)、バイアスが入ってきますものね。

このあたりは「独立データモニタリング委員会」で、多々、発生しますね。

データモニタリング委員会のSOPで、そのあたりは、しっかりと情報が漏えいしないような適切な処置をとっておく必要があります。






■■■■■■■■■■■

【意見】

治験依頼者は勧告そのものではなく、勧告に対する治験依頼者の決定事項を伝達することを記載すべきです。

治験依頼者が伝達すべきなのは勧告そのものより、それに基づく治験依頼者の判断と考えられるためです。

また、勧告に対しては実運用上はすべて伝達されるものと思いますので、「必要に応じ」という表現も削除してよいのではないでしょうか。



【回答】

御意見を踏まえ、修正しました。

また、必ずしも全ての状況で各組織等への伝達がなされるとは限らないこと、不必要な情報伝達もバイアス混入につながることが考えられるため、「必要に応じ」という記載を残しています。

■■■■■■■■■■■


う〜〜ん。このあたり、難しいなぁ。

実際にDMCを初めて体験する治験依頼者はまごつくでしょうね。

ですので、今週の頭にも書きましたが、下記のシンポジウムがあるようですので、可能な方は是非、参加してみましょう!  
  ↓
日本製薬工業協会主催公開シンポジウム「データモニタリング委員会に関するガイドライン」の理解を深める
  ↓
http://www.jpma.or.jp/event/information/130419.html


ガイドラインの文字を読んでいるだけでは、分かったつもりでも、実際に、じゃ、やってみましょう、となると、結構、細かい所で、「これって、一体、どうするの?」というのがあると思います。

一度でも体験していると分かるのですが、新参者には理解可能でも、現実化は困難、というのが多々あります。

こういう時って、業界内の『人脈』が結構、大事で、他社の人に「ね、これって、具体的にはどうするの?」と経験者に聞くのが一番です。(と言っても、その「経験者」が必ずも「正しい」とは限らないところが、怖いのですが。)



一歩ずつ勉強していきましょう。

大事なことは「難しいから」と言って、「投げる」ことです。(せっかくの自分の成長も投げ出してしまうことになりますからね。)


今週は気になる点だけ、それもごく少数だけピックアップしていましたので、全項目を読まれることを強くお勧めします。

統計解析家って、重要なんだ、と再認識させられます。(今さらですが。)

例えば、以下のようなパブリックコメントが続きます。


■■■■■■■■■■■

【意見】

中間解析を実施する統計家と、DMC委員の統計家両者の区別がわかりにくといため、配慮をすればこれらを一人の統計家が兼ねることも可能である旨を記載してはいかがでしょうか。




【回答】

他の御意見も踏まえ、両者が異なる役割を持ち、本来異なる者が担当するべき点を主旨とする記載としました。

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【意見】

DMCの統計家の独立性が保たれない場合は、結果にバイアスが混入する可能性が高くなるため、その重要性を強調する必要があると思います。

具体的には、「中間解析を担当する統計家は独立性に配慮する必要があり、試験デザインの設計はもとより、試験デザインの変更についての意思決定や試験の運営管理に関与させないことが適切である。」のように下線部の文言を追記してはいかがでしょうか。

中間解析を担当する統計家は、解析計画書に基づいて淡々と業務を遂行することがミッションであり、必ずしもデザインに関わる必要はかならずしもないと思われますが、さらに厳しく独立性を求める意見があった、とご理解ください。

実務上は、多くの場合、プログラマレベルのスタッフを解析担当に任命することで厳しく独立性を担保することも可能と思われます。



【回答】

御意見を踏まえ、修正しました。

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【意見】

「中間解析を担当する統計家以外の者が盲検解除されたデータを閲覧することがないよう、」という記載は、非公開審議の記述と矛盾します。

個別症例の割り付け内容を対象としているのだと思いますが、データには中間解析結果(群間比較結果)やSAE等がどちらの群かなど様々なものが含まれます。

DMCは独立、非公開であるのですから、「盲検解除されたデータ」という表現ではなく、具体的に意図するものを記載すべきと思います。



【回答】

御意見を踏まえ、DMC委員を除いては中間解析を担当する統計家のみ盲検解除されたデータの閲覧が可能とする旨に修正しました。

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【意見】

「早期中止」を「被験治療の有効性に基づく早期中止」に修正してはいかがでしょうか。

被験治療の有効性に基づく早期中止を判断する場合は、記載の通り、複数回の統計学的検定を実施することに基づく第一種の過誤確率の上昇を考慮に入れる必要があります、有効性における無効中止や、安全性を理由とした試験の早期中止を判断する場合は、検定以外の解析結果に基づく方法により判断を行い、いわゆる第一種の過誤確率を気にしない場合があります。



【回答】

御意見を踏まえ、追記しました。

■■■■■■■■■■■


はい、出てきましたね。「第一種の過誤」。「第一種の過誤」とは何でしょうか?

第一種過誤とは(α過誤、偽陽性)、帰無仮説が実際には真であるのに棄却してしまう過誤である。

換言すれば、これはテスト結果が対立仮説を支持しているように見えるために起きる過誤である。

つまり、統計的に有意でないのに有意な差があると観測される場合に発生する。

(ウィキペディアより)

「第二種の過誤」というのもあります。どんな過誤のことでしょう? 調べてみましょう!





話は戻ります。


■■■■■■■■■■■

【意見】

「DMCの統計家は、これら中間解析特有の統計的問題点を踏まえて、臨床試験の計画時に統計解析計画(中間解析の実施時期、実施回数、統計解析手法等)の妥当性について治験依頼者と協議しておく必要があり、また、DMCがより適切な意思決定ができるように、DMCに報告される中間データの有効性及び安全性の解析結果やその提示方法を適切に規定しておく必要がある。」とありますが、下線部のような記載では独立性が保たれないのではないでしょうか。

誤解のないよう「妥当性について治験依頼者と協議」ではなく、「妥当性をレビューし、治験依頼者に必要な勧告をすべき」というような記載にすることはいかがでしょうか。


【回答】

御意見を踏まえ、修正しました。

■■■■■■■■■■■


いかがでした?

統計解析家って重要ですね。

統計解析に転籍してみますか?

でも、難しそうだよな・・・・統計解析って・・・・・・・・。

下記の本で勉強してみません?
   ↓
●いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 第1巻 まずは統計アレルギーを克服しよう!
   ↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904307240/horaihonoyomu-22/ref=nosim/





今週は「データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について」を見てきました。

是非、皆さんは、DMCを活用し、治験を科学的に進めていかれますように。




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2013年04月11日

データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果(4)

●今日のテーマとも関連しますが、「データモニタリング委員会に関するガイドラインについて」(薬食審査発0404第1号:平成25年4月4日:厚生労働省医薬食品局審査管理課長)が正式に出されましたので、下記のページにリンクを張っておきました。

このブログは毎週、土日に作成して、自動投稿していますので、上記の最新のガイドラインを反映していませんので、ご了承ください。
    ↓
https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/detamonitoring


●さらにGCPガイダンスの改正がありました。

「「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」のガイダンスについて」の一部改正等について」(薬食審査発0404第4号:平成25年4月4日:厚生労働省医薬食品局審査管理課長)について下記のページにリンクを張ってきました。

https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/home


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今週は「データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について」を見ていきます。

ガイドラインの案と意見の結果のリンクは下記のページに張ってあります。


●データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について
(データモニタリング委員会に関するガイドラインに対するパブリックコメントの結果)
   ↓
https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/detamonitoring



今日もまた、独断と偏見で選んだ気になるパブリックコメントとその回答を見ていきましょう。


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【意見】

DMC委員を治験依頼者から任命する場合、疾患領域にってはDMC委員が偏る傾向があり、利益相反をしっかり管理することが重要と考えます。

その判断基準の概要等は、厚生労働省で作成されると大変効力があるのではないでしょうか。

また、DMC委員だけでなく、治験責任医師においても利益相反の規定について検討すべきではないでしょうか。



【回答】

御意見をありがとうございます。

なお、GCP運用ガイダンスに記載しているとおり、企業との連携による利益相反に係る資料については、必要に応じてIRBが治験責任医師等に提出を求めることは可能です。

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いつから「利益相反」という言葉が使われ始めたのか知りませんが、大事なことですよね。

「利益相反」ってそもそも何?

ネットで検索してみると・・・・・

ウィキペディアでは・・・

利益相反とは、利益相反行為 (りえきそうはんこうい)とは、ある行為により、一方の利益になると同時に、他方への不利益になる行為である。

わかりやすく言うと、依頼者からの業務依頼があった場合、中立の立場で仕事を行わなければならない者が、自己や第三者の利益を図り、依頼者の利益を損なう行為のことである。例2がこれに近い。

例1. 例えば、行為者Aがある会社Bの社員(役員、従業員)でありながら、Bの競争相手である会社Cと関係を持ち、何らかの形で、AとCとが利益を得ると共に、Bが不利益を被るようなこととなる行為を言う。

例2. 家の強度試験を行う民間検査会社の株主が、住宅メーカーである場合などがある。この場合、検査会社と住宅メーカーとでは直接は利益が一致していない。しかし、上下関係があるため、チェックが甘くなる場合がある。結果として、試験結果が甘く付けられ、住宅を購入した人が不利益を被る恐れがある。



う〜〜〜〜ん、分かったような、分からないような。

治験で言うと具体的に言うと何?


他にも、こんな説明がネット上にあります。


利益相反(Conflict of Interest:COI)について

利益相反とは、外部との経済的な利益関係により公的研究で必要とされる「公正」かつ「適正」な判断が損なわれる、または損なわれるのではないかと第三者から懸念が表明されかねない事態のことを言います。

利益相反は程度の差こそあれ必ず存在するものです。利益相反があること事態が問題なのではなく、それにより研究の倫理性および科学性が揺るがないことが大切です。
 
そのため、利益相反に関しても個人で管理するのではなく、第三者が研究の倫理性および科学性を審査し担保する体制が必要です。

(北里大学のサイトより。)


治験の結果が第三者から(一般市民の方から)、「その医師は、製薬会社から、多額の研究費を貰っている。その医師は製薬会社の都合のよいようにデータを作ったり(捏造したり)、解釈を強引に捻じ曲げていないか?」と言われませんか?ということですね。





ところで、話が跳びますが、製薬協は「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」に関連して、医師会ともめていましたね(と言うか、押し切られましたね)。

特に意見はありません。

そういう事実があったということで・・・・・・。


あ! 穿った見方ですが、このパブリックコメントは「やらせ」はないですよね?

どこかの電力会社が地域での討論会に自社の社員を多数送り込み、都合のいい質疑応答をしていたというニュースがありました。

このパブリックコメントはないですよね? (なんだか、最近、疑心暗鬼になりつつありますが。)






■■■■■■■■■■■

【意見】

日本人だけのDMC委員会の設置は、DMC委員の人数は日本では限定されてしまうために非常に危険で、全体のDMC委員会の意見と乖離するおそれがあります。

また、治験依頼者と複数のDMCの間の情報伝達やコミュニケーションが複雑になり、意思決定に時間を要し、対応が遅れる危険性があります。

さらに、盲検解除情報を知りえる関係者が増え、情報漏えいの機会の増えることが危惧されます。

本来、DMC 委員は必要とされる専門性を有しているはずで、特定の地域での安全性に懸念があればそれらも含めて評価できる体制を構築しておくことが重要です。

全体のDMC委員会で、日本人被験者の安全性、有効性を検討し、また別途日本人でのDMC委員会を設置する場合には、全体のDMC委員会と同時期に開催し、同時に意見交換を行わなければならないと考えます。



【回答】

御意見をありがとうございます。

国際共同治験では各地域で事前に得られている情報に応じた、DMCによる適切な安全性モニタリングを可能とするべきであるとの主旨ですが、御意見を踏まえて一部記載を修正しました。

■■■■■■■■■■■


う〜〜〜ん。国際共同治験の時代ですね。

世界各地のDMCや治験全体をマネジメントできる日本人の人材も育成していきましょうね。




■■■■■■■■■■■

【意見】

「治験依頼者は中間データ及び中間解析に基づく比較結果の漏洩を防ぐため、適切な方策を講じるべきである。」というあいまいな記載ではなく、「治験に係る文書又は記録について」にある標準業務手順書、効果安全性評価委員会の設置に関する記録に記載するとされてはいかがでしょうか。



【回答】

いわゆる必須文書はあくまで必要な情報が適切に記録されるために作成する書類の参考例として示したものであり、あくまで適切に漏洩防止策が講じられればその方法は問いません。

■■■■■■■■■■■


うん。

僕が外資系で働いていたとき、DMCの中だけでキーを解除し、中間解析をやる治験を同僚がやっていましたが、「適切な方策」を社内のSOPで規定していました。




明日へ続く。




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2013年04月10日

データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果(3)

●今日のテーマとも関連しますが、「データモニタリング委員会に関するガイドラインについて」(薬食審査発0404第1号:平成25年4月4日:厚生労働省医薬食品局審査管理課長)が正式に出されましたので、下記のページにリンクを張っておきました。

このブログは毎週、土日に作成して、自動投稿していますので、上記の最新のガイドラインを反映していませんので、ご了承ください。
    ↓
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●さらにGCPガイダンスの改正がありました。

「「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」のガイダンスについて」の一部改正等について」(薬食審査発0404第4号:平成25年4月4日:厚生労働省医薬食品局審査管理課長)について下記のページにリンクを張ってきました。

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今週は「データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について」を見ていきます。

ガイドラインの案と意見の結果のリンクは下記のページに張ってあります。


●データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について
(データモニタリング委員会に関するガイドラインに対するパブリックコメントの結果)
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さて、今日も気になるパブリックコメントとその回答を見ていきましょう。



■■■■■■■■■■■

【意見】

DMCには中立的な立場からの検討が求められますが、新たに生じた安全性上の危惧に対応するために、試験結果の信頼性が損なわれない範囲で、外部情報を利用したり、DMC間で情報交換することがあってもよいのではないでしょうか。

DMCが外部情報を用いることが、有用なケースもあると考えられます。



【回答】

御意見を反映し、外部情報の利用について追記しました。

■■■■■■■■■■■


これはいい意見ですね。

確かに、そのとおりです。

昨日も書きましたが、治験では「想定外」のことも十分に起こりえます。

そんな時はルールに縛られすぎずに、柔軟に対応することも考えましょう。(DMCに限らず。)





■■■■■■■■■■■

【意見】

「IRBはDMCが設置されているか、設定されている場合はその適用範囲及び構成について確認する。」とありますが、これはGCP省令又は運用通知で盛り込むべきものではないでしょうか。

また、何を確認し、何を文書記録として残すのかが不明確です。

IRBは被験者の安全確保という観点から、プロトコールをレビューするのであって、DMCの適応範囲や構成についてまで意見をすることはできるのでしょうか。

また、IRBがその情報を入手したとして、この情報だけで適切な審議ができるかどうか疑問に思います。

ヘルシンキ宣言第15原則で規定している「研究倫理委員会」と「データモニタリング委員会」の関係、役割の違いなども整理していただきたいと思います。



【回答】

IRBは治験が倫理的及び科学的に妥当であるかについて意見を述べる必要がありますので、御意見を踏まえ、IRBの審査の対象となる臨床試験の特徴やDMC設置の理由によっては、DMCの役割等についてIRBにより確認される場合がある旨を記載しました。

■■■■■■■■■■■


このご意見は現実的ですね。

確かに何でもかんでもIRBで確認することを求めても、一体、何を、どう確認すればいいの? ということがあるでしょうね。

難しいなぁ。

だんだん、IRBもいろんな勉強をしなくてはいけない時代に突入しつつありますね。(もう、十分に突入していますが。)






■■■■■■■■■■■

【意見】

イベント評価(判定)委員会について、「臨床試験の科学的妥当性を担保する」という表現は適切ではないと思います。

イベントの評価の一貫性と客観性を担保しているに過ぎないため、それに合った表現に修正すべきではないでしょうか。


【回答】

御意見を踏まえ、修正しました。

■■■■■■■■■■■

おお! 確かに!!

「臨床試験の科学的妥当性を担保する」は言い過ぎかもしれません。

ところで、では、誰が「臨床試験の科学的妥当性を担保する」の? (うん。これはいい問題だ(自画自賛)。新入社員に問題として出してみようっと。)






■■■■■■■■■■■

【意見】

計画段階での利益相反の確認と同様、後から議事録により他の専門家が見ても妥当な仕事がされていたかが確認できることも重要ですので、「最も重要な点は、DMCが中立的な立場から責務を果たしたことを保証するために、利益相反の開示を行うこと、DMCが結論に至った過程を事後的に第三者が確認できることである。」と記載してはいかがでしょうか。



【回答】

御指摘を踏まえ、追記しました。

■■■■■■■■■■■


そうですよね。

これからはますます(今までもそうだったけれど)、科学的に正しい判断が問題無く行われたことが、後日、第三者が見ても分かるようにしていかないと、「データの強引な解釈」と疑われてしまいます。


話がいきなり飛びますが、SSRIの18歳未満の患者への有効性が否定されましたね。

なんだかな・・・・・・・。



(釈然としないまま、明日へ続く)



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2013年04月09日

データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果(2)

今週は「データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について」を見ていきます。

ガイドラインの案と意見の結果のリンクは下記のページに張ってあります。


●データモニタリング委員会に関するガイドラインの意見募集の結果について
(データモニタリング委員会に関するガイドラインに対するパブリックコメントの結果)
   ↓
https://sites.google.com/site/zhiyanniguansurutongzhiji/detamonitoring



・・・・・と話は50億光年ぐらい飛びますが、最近はこのブログでは直接、該当する通知類にリンクを張らず、上記の「治験に関する通知集」のページにリンクを張っています。

皆様には二度手間をかけてしまい、申し訳ないのですが、これは「治験に関する通知集」のPRも兼ねて、あえてそうしています(と身勝手なことを申しております。ただ、治験に関する通知集の存在を知って欲しくて、つい、出来心です^^;)1



さて、今日もDMCのガイドライン案に対するパブリックコメントと回答の中から気になるものを見ていきましょう。


■■■■■■■■■■■

【意見】

「中間解析とは、...有効性又は安全性に関する群間比較を意図した、割り付けを明らかにして行う解析を指す。」とありますが、 中間解析はこれに限定されるものではないと考えます。

比較試験ではなくても安全性評価の観点から独立第三者がデータモニタリングを行う場合もあります。



【回答】

試験途中でのデータの評価に対しては様々な呼称があると考えますが、本ガイドラインにおいては、比較を意図した解析を中間解析と定義しました。

■■■■■■■■■■■


うむ。

意見にあるように、安全性の評価の観点から「独立データモニタリング委員会」をやることも確かにあります。

「独立データモニタリング委員会」はGCPで言う「効果“安全性”評価委員会」ですので、「安全性」評価を主としてやる場合もあります。特に抗がん剤の治験の場合など。


でも、とりあえず、今回のDMCのガイドラインでは「中間解析」とは「比較を意図した解析」と定義しているようです。






■■■■■■■■■■■

【意見】

このガイドラインを日本独自に出しても、グローバル試験に適用することは現実的には困難で、無用な混乱を招くことを危惧します。

必要であればICH topicsとしてはどうでしょうか。

既に、欧米で同種のガイドライン等が公表されているのでしたら、リファレンスとして掲載をお願いします。

今後、日本独自のガイドラインを発出する際は、同時に英語版も発出されることを望みます。




【回答】

御意見をありがとうございました。

本ガイドラインは他地域のガイドラインとの整合性も考慮しながら作成しています。

本ガイドラインと関連する指針等も記載していますので、参考にしてください。

■■■■■■■■■■■


はい、外資系の製薬会社で働いている人は、また、本社への説明に苦慮する事態でもありますね。

でも、こういうガイドライン類は厳格すぎても治験の促進にブレーキをかけますが、ある程度の「目安」があったほうがやりやすいこともあります。

特に「初めて」の場合や、新参者には。

ガイドライン類は賢く、使っていきましょう。

「ボスから、今度の治験はデータモニタリング委員会を使ってやれ、って言われたけれどさ、何? データモニタリング委員会って?」なんていう時には、こういうガイドライン類は助かります。



あ! 繰り返しますが、今週はパブリックコメントの質疑応答の中から「気になるものだけ」ピックアップしています。

全てのパブリックコメントと回答を見ていません。

あえて、スキップしたものもあります。^^;

その中には「面白いもの」もありますので、皆さんは、各自で全ての「意見」と「回答」をお読み頂くことを強くお勧めします。

まぁ、何を面白いと思うかは人それぞれですし、そもそもガイドライン案とパブリックコメントに対して「面白い」という表現は「いかがなものか」と言われるかもしれませんが、僕は不謹慎なので、ご容赦のほどを。







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【意見】

「治験実施計画書に規定された試験の中止/継続等の意思決定の基準は重要であるが、DMCにおいては、それ以外にも様々な観点から十分に問題を考慮し議論するべきである。」とありますが、これは治験実施計画書に規定されている意思決定の基準を超えてDMCで議論の上、勧告することも可能とする意図を含んでいるのでしょうか。

DMCで多面的に議論するのは重要ですが、助言・勧告の内容においては治験実施計画書及びDMC charterの範囲を超えるものではない点を明記すべきです。




【回答】

御指摘の部分は、DMCにおいて意思決定基準に沿った判断のみならず、多面的な議論を行う必要性について記載したものです。


■■■■■■■■■■■


ふむふむ。

そうですね。

本来ならば治験実施計画書や解析計画書で意思決定の基準がバチッと決まっていればいいですが、得てして、現実は「想定外」のこともありますので、DMCで、検討することも重要な場合が発生するでしょうね。

「ルール」も大事ですが、それにあまりにも縛られすぎて、何かを(特に安全性に関するものを)見逃してもいけませんからね。






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【意見】

委員の独立性についての記述が不明瞭です。

治験依頼者との間に重大な利益相反がない、また、治験依頼者、治験責任医師からの影響をうけえない中立的な意見を述べられる立場でなければなりません。



【回答】

御意見をありがとうございます。

当該内容に関しては、DMC及びDMC委員の役割と責務、DMC委員の選定に関する留意点として記載しています。

■■■■■■■■■■■


ええ、まさにそのとおりで、利益相反に関してはDMCに限らず、治験責任医師等にも言えますね。

きっと、そのうちに日本の治験でも、治験責任医師と治験分担医師は「ファイナンシャルディスクロジャー」が義務付けられる時代も来ることでしょう。


一般市民の方からあらぬ疑いを持たれないように、気をつけていきましょうね。

「李下に冠を正さず」「瓜田に履を納れず」ですよね。



明日へ続く。




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