●第7回臨床研究・治験活性化に関する検討会 資料
まず、文部科学省・厚生労働省から提示された「臨床研究・治験活性化5か年計画2012(案)」です。
この「臨床研究・治験活性化5か年計画2012(案)」を読んだ、全体的な感想ですが、「本当にこのとおりにうまく進んだら、とってもいいいぞ!」というものです。
もちろん、課題は山積みなのですが、着実に進めていくことが絶対に必要だと思います。
では、この「臨床研究・治験活性化5か年計画2012」で述べられているものは何か?
それは下記のとおりです。
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T.臨床研究・治験活性化に関するこれまでの経緯と今後の方向性 .
1.臨床研究・治験活性化に関するこれまでの経緯
(1)臨床研究・治験活性化計画の策定の経緯
(2)現5カ年計画の中間見直し
2.今後の臨床研究・治験活性化の方向性
(1)臨床研究・治験活性化5か年計画2012 の検討
(2)今後の臨床研究・治験活性化の方向性
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・・・・・・・・というように、まずは、これまでの「治験活性化5ヶ年計画」の振り返りですね。
かなりいい線までいきました。
統一書式ができたり、医師主導型の治験が増えたり、治験拠点病院が頑張ってくれたりして頂き、「治験はこのままではいかん!」という機運を盛り上げて頂きました。
平成15 年4 月に文部科学省と厚生労働省は共同で「全国治験活性化3カ年計画」(以下「3カ年計画」という。)を策定し、下記の項目を重点的に検討しました。
@治験のネットワーク化の推進
A医療機関の治験実施体制の充実
B患者の治験参加の支援
C企業における治験負担の軽減
D臨床研究全体の推進
たとえば、治験ネットワークは、日本医師会、治験促進センターの「大規模治験ネットワーク」や各地の治験ネットワークが立ち上がりました。
しかし、立ち上がったのはいいですが、課題も残りました。
特に患者さんの治験への参加が(集積性)が課題としてあがっています。
途中で「治験活性化5ヶ年計画」も見直されて、平成19 年3 月以降は、以下の項目に重点がおかれました。
@ 治験・臨床研究を実施する医療機関(治験中核病院、拠点医療機関等)の整備
A 治験・臨床研究を実施する人材の育成と確保
B 国民への普及啓発と治験・臨床研究への参加の促進
C 治験の効率的実施及び企業負担の軽減
D その他の課題(GCP 省令の見直し等)
この中でも、僕が一番、賞賛に値すると思うのは「C 治験の効率的実施及び企業負担の軽減」です。
以前、「医薬品ができるまで(治験に関する話題)『2012年02月03日:治験業界は確実に変わりつつある。』」でも取り上げましたが、今までモニターが治験責任医師や治験事務局がやるべき仕事(主に資料の作成等)の仕事を肩代わりしていたのですが、そういうものを施設側でちゃんとやりましょうよね、ということが取り上げられている。
うれしい限りです。
さて、では、今後はどうなるのか?
「臨床研究・治験活性化5か年計画2012」では次のようなことを取り上げています。
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U.臨床研究・治験活性化5か年計画2012
1.9年間の活性化計画を踏まえた更なる飛躍と自立
(1)症例集積性の向上
(2)治験手続の効率化
(3)医師等の人材育成及び確保
(4)国民・患者への普及啓発
(5)コストの適正化
(6)IT技術の更なる活用等
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僕が今後も特に力をいれるべきは「症例集積性の向上」だと思います。
日本の治験はとにかく遅い!
その一番の理由は「創薬ボランティアの治験への登録」です。
欧米や韓国などでは1施設(病院)で、20例、30例はあたりまえのように創薬ボランティアを登録していますが、日本では、4例、8例、という感じですからね。
このあたりは、今後の治験ネットワークに期待したいところです。
さらに「臨床研究・治験活性化5か年計画2012」では次のことも検討されています。
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2.日本発の革新的な医薬品、医療機器等創出に向けた取組(イノベーション)
(1)臨床研究・治験の実施体制の整備
@ それぞれの拠点等の位置づけの明確化と質の高い臨床研究等の推進
A 必要な人材の育成
(2)臨床研究等における倫理性及び質の向上
@ 「臨床研究に関する倫理指針」の改正(平成25 年目途)における検討
A 質の高い臨床研究の実施促進と被験者保護の在り方
B 治験審査委員会の治験の高度化への対応等
(3)開発が進みにくい分野への取組の強化等
@ 小児疾患、希少・難治性疾患等への取組
A 医療機器・先端医療への取組
B 資金提供等
C 制度等
(4)大規模災害が発生した際の迅速な対応
@ 被験者の安全確保等
A データの信頼性確保等
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上記のことで、僕が最も期待したいのは「小児疾患、希少・難治性疾患等への取組」です。
先日、「「オーファン治験ウェブ開設(希少疾病治験ウェブ)」(独立行政法人 医薬基盤研究所)」というサイトも立ち上がりました。
まだ、登録されている病気は少ないですが、ここが充実すると、希少疾患の患者さんが助かると思います。
サイトは立ち上げたけれど、なかなか更新されない、ということが多いですからね。
注目していきましょう。
ちなみに厚労省が立ち上げている「「治験ホームページ」」は、ちょっと、かなり貧弱。
もう少し治験の情報をタイムリーに公開して欲しいですよね。
たとえば、上記のサイトに「統一書式」のページがあるのですが、そこにはこんな記載しかありません。
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○ 統一書式に関する通知 平成19年12月21日付 医政研発第1221002号「治験の依頼等に係る統一書式について(通知)」
**************
あのさ、統一書式に関する通知の最新通知を知っているの?
「平成24年3月7日 医政研発第0307第1号・薬食審査発0307第2号「新たな「治験の依頼等に係る統一書式」について(通知)」」なんですけれど・・・・・・。
通知を出している当の厚生労働省の「治験のホームページ」に載っている通知が時代遅れ(5年前の通知)、というのは、どうよ?
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