アーリータイムズ「たとえば?」
おかめ「絶対成功すると思われる化合物だけを絞って、治験を行う、というのが1つね(タイプ1)。」
アーリータイムズ「なるほど。2つ目は?」
おかめ「幅広く、いろんなタイプ、様々な分野の新薬を同時並行で開発する、というもの(タイプ2)。」
アーリータイムズ「う〜ん。その2つのタイプのどちらかになるかと言えば、企業の規模によりそうね。」
おかめ「そうだね。製薬会社の規模が小さいと少数精鋭のタイプ1に必然的になる。」
アーリータイムズ「それはそれでいいんじゃない?」
おかめ「うん。狙い目さえ当たれば、ベンチャー企業も大企業に伍することができる。」
アーリータイムズ「ランチェスターの法則にあるからね。」
↓
http://www.mitsue.co.jp/case/marketing/04.html
おかめ「どんなに弱者でも、一点に絞り込んで攻めれば、強者に勝てる、というやつだね。」
おかめ「ただ、1つ目のアプローチだと、本来、上梓可能かもしれない化合物も落としてしまう可能性があるけれど、まぁ、二兎を追う者一兎を得ず、ということもある。」
アーリータイムズ「2つ目のタイプは詳しく言うとどうなるの?」
おかめ「治験でフェーズ2までは比較的、多方面の領域の新薬開発を行い、フェーズ2の結果を見て、成功しそうな治験薬を絞り込み、確実性の高い化合物だけをフェーズ3に持っていく、というもの。」
アーリータイムズ「フェーズ2までとは言え、多方面に網をかける資金力が必要だから、大企業じゃないとできないわね。」
おかめ「さらに、この2つのタイプは実は意外な面で異なる効果があるんだよね。」
アーリータイムズ「どういうこと?」
おかめ「たとえばさ、少数精鋭タイプの戦略1では、入口で『絶対的に成功するもの』に絞りこむため、臨床試験を実施する化合物が少ない。」
アーリータイムズ「当然、そうなるわね。」
おかめ「それに対して多方面を攻める戦略2では、途中で開発中止になることを織り込んで手広くやっているので、戦略1よりも多くの新薬開発プロジェクトを経験できる。」
アーリータイムズ「無駄が多いとも言えるけれど・・・・・・。」
おかめ「いやいや。もちろん、大部分はフェーズ2までしか治験ができない(途中で開発中止になることがある)けれど、この段階まで進めることで、実際に患者さんを対象とした化合物の治験ができるわけだ。」
アーリータイムズ「うん。」
おかめ「そうなると、その結果、新薬開発において最も重要な要素である『新薬開発を進めるか、否か』という判断について様々な知識と経験が積める、とも言える。」
アーリータイムズ「なるほどね。それは結構、大きいわね。」
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